昨日は、日経新聞の記者に取材予定を大幅に上回って、バリュー投資について持論を述べた。
一般的にバリュー株投資というと、割安株を買って値上がりを待つ投資スタイルをいう。
ある企業の利益水準に対し、株価評価が低すぎると思われるならば、
早めに買っておいて多くの投資家の買い人気が高まってくるのを待つわけだ。
それに対するのが、グロース株投資で利益成長力の強い企業の株ならば、
先行きどんどん買われるであろうと想定できる。
それなら、今のうちに積極的な買いを進めればいいじゃないかという投資スタイルである。
イメージ的には、前者が静で後者が動である。
こちらの考えでは、バリュー株もグロース株もない。
株式投資はいつでも企業の利益成長が基本だから、
将来に向けて利益成長が期待できる株の選別が、まず第一に来る。
その上で、なんらかの理由で市場が暴落症状をきたし、
投資家全般が冷静な価値判断を捨てて売り逃げに走る時に、待ってましたと買いに行く。
その企業の長期的な利益成長トレンドからみて、大幅な割安水準まで売り込まれたから買いに行くだけである。
どちらの方がより合理的かは、説明するまでもないだろう。
バリュー株だろうとグロース株だろうと、要は安い間に買っておくこと。
多くの投資家がいまだ買いをためらっている間に、しっかり買っておく。
それは、投資の基本であって普遍の真理である。
あなたは暴落相場で買えますか、暴落相場をニコニコ顔で買える企業の銘柄選択をしていますか。