投信への資金流入が好調らしい。
その大半が毎月分配をするタイプとのこと。
預貯金の利子なんて雀の涙ほどにもならない超低金利が続いている現状では、
少しでも高い利回りが得られる投資商品があれば飛びつきたくなるのは人情だろう。
そこを突いてビジネス展開しているのが毎月分配型の投信というわけだ。
そこへ加えて、伝統的に投信に対する安心感というか信頼感がいまいちの日本では、
長期保有よりも短期で儲けてやろうという投信購入が多い。
そういった投資家にとって、
毎月それなりの分配金を得て投下資金を回収していけるというアイデアは、歓迎こそすれ拒む理由はない。
そんなこんだで、毎月分配型の投信が売れ行き好調となっているわけだ。
まあ、そういった価値観もあっていいだろう。
しかし、それが投信の主流というわけではない。
投信はもともと小口投資家の財産作りをお手伝いしようということで自然発生的に拡大発展してきたもの。
財産作りとなれば、10年や20年ぐらいの時間軸で、複利効果を最大に享受するのが鉄則である。
複利効果を発揮させるには、毎月だろうが年1回だろうが分配なんてものは敵以外のなにものでもない。
本格的な長期投資で一般生活者の財産作りをお手伝いしようとしている投信は、
投資家顧客にも5年や10年は一緒にどっしり長期投資に取り組もうよと、強く訴えたい。
世の風潮なんてその時その時の社会や経済の状況で、
あっちを向いたりこっちを向いたりするだけのこと。
そんな一過性の価値観など軽く受け流して、堂々と財産作りの王道を歩んでこうではないか。
今日は月中報告書発送の日、夜まで一気に突っ走るぞ。