昨夜7時から10時まで、今年初めてのセミナーが新宿であった。
学生や大学院生も多く、結構まじめな質問が次々と出てきて、あっという間の3時間だった。
セミナーの主眼が自分の頭で考える力をつけ、自主自立の精神で堂々と生きていこうよというもの。
経済なんて、人々の毎日の生活が集まって時々刻々と出来上がっていくもの。
主体は一人ひとりの毎日の生き様である。
どうせ生きるなら、将来に明るい夢と希望を持って日々を送る方がよいに決まっている。
それにはどうしたらよいのか自分の頭で考えて行動すればいい。
自分の頭で考えろといっても、余分なことまで考える必要はない。
たとえば、このまま国債の大量発行が続けば財政破綻から国家破産につながるのではと心配する質問。
それを評論家的にやれば、10時間でも20時間でも延々とああだこうだ言えるのは確か。
しかし、そんなもの一人ひとりの生活者には何の関係もない。
国債が値崩れから暴落への道をたどったところで、そもそも国債を保有していなければ痛くも痒くもない。
せいぜい準備しておくのは、
国債を大量保有している銀行や生保そして年金が大いに苦しむであろうことを予測して、
貯蓄から投資を積極化させる一方で自分年金づくりを進めておく。
それで、しっかりと自己防衛すればよいだけのこと。
財政破綻も国家破産とやらも、国の問題である。
忘れてならないのは、国には徴税権と印刷権という絶対的な切り札があること。
これだけ財政が悪化しているのは、
国が何でもかんでもやらなければという古い政策発想から抜け出せない一方で、
消費税を引き上げる果断な政策を打ち出せないからのこと。
少子高齢化が進み社会福祉負担がどんどん重くなっているのだから、
国民に広く税負担してもらうのは避けて通れないところ。
それを、どの政治家も真正面からはっきり言い出せない。
いずれ日本も諸費税を欧米先進国並みに20%前後まで引き上げるのだろう。
そうすれば財政赤字は急速に減っていく。
国家破産も心配無用。
長くなりそうなので、続きは来週にしよう。