直販投信仲間である、ひふみ投信の藤野さんが書いた、
ビジネスに役立つ商売の日本史講義という新書が静かに人気化してきているとの事。
実際、読んでみると面白い。
いろいろ示唆してくれるし、
外向きのエネルギーが爆発したときの日本についての記述には、そうだその通りだと思わず拍手を送りたくなってしまう。
歴史というものは、どうしても後世の権力支配層の都合の良いような方向の資料が多くなりがちである。
日本のように内向きで安定的な政権が長く続くと、
その前の荒々しい活力が爆発していた時代の歴史を否定的に捉えたり抹殺してしまう傾向が強い。
その点、
平清盛や織田信長といった広く世界と交流する価値観を持っていた政治家の先見性や経済運営感覚は、
もっともっと再評価されて良い。
これだけ日本経済がだらしなく低迷するのも、
ひとつには新しい時代を切り開く歴史観を持った政治家がいないところにある。
内向きの時代が続き、それがどうにもならない混迷と無気力だけを蔓延させている現状を打破するには、
外向きのエネルギーを爆発させることである。
それも、いまの時代は何もかも国がやる必要はない。
民間企業や投資家がどんどん自助努力で経済的実力を高めていくことだ。
日本という国がどう経済的活力を高めていくかは、
国民全体の幸せににとって極めて重要な課題であり、一刻も早い対応が求められる。
同時に忘れてならないのは、
日本民族としてのエネルギーをどう高めていくかは、子供や孫たち次の世代に対する大人の責任である。
ともあれ、本書はわれわれ長期投資家がしっかり勉強しておきたい分野である。
【インベスターズTVよりお知らせです】
当ブログの執筆者、澤上篤人氏がインターネットTV生放送に出演いたします。
1/12(水)20時より約2時間の枠で執り行いますので、ご視聴いただければ幸いです。
以下、TVのリンクとなります。
http://www.investors-tv.jp/live.html
どうぞ、よろしくお願いいたします。