本日、インベスターズTVの生放送に出演します!
下記のURLからご覧になってください。
http://www.investors-tv.jp/live.html
20時から開始、生の電話応対もあるそうです。
お楽しみに!!
先週、国には徴税権と印刷権があり、消費税はじめ増税で財政赤字を埋めることは可能と書いた。
その続き。
国債の発行残高が900兆円を大きく超えてきており、
このまま行くと国家破産につながるという懸念の声をひんぱんに耳にする。
もともと、自分は国が何から何まで関与する発展途上経済時代の政策発想には反対で、
当然のことながら予算の大量ばら撒きと国債発行残高の著増には批判的だった。
規制緩和と減税で民間のエネルギーと資金を積極活用する成熟経済の政策を進めれば、
これほどまでに国の財政赤字が膨らむこともないし、国債の発行も抑えられる。
つまり、国家破産など心配することもなかったはず。
現実は、先進国でもダントツの国家借金比率で、
このままの状態がいつまでも続けられないところまできてしまった。
それで、行き着く先は国家破産しかないというわけだ。
まあ、国のことは心配無用。
いまの予算ばら撒き政治しかできない政治家たちには大して期待できそうにないから、
国債の発行残高が劇的に減っていく想定はできそうにない。
ということは、さらに国債発行残高が積みあがっていく方向で、国はあれこれ手を打ってくるだろう。
郵貯の預け入れ限度額の撤廃で、郵貯がさらに国債を買い増していく。
あるいは、個人の国債購入には相続税など税の優遇措置を講じる。
それでも間に合わなければ、
日銀の国債購入枠を引き上げさせたり、最後には禁じ手の日銀による国債発行の直接引き受けもある。
日銀の国債購入が本格化するということは、それだけ日銀券の発行が増えるということ。
つまり、紙幣のばら撒きであり輪転機のフル回転である。
当然のことながら、円の価値が下がりモノの値段が上がる、、つまりインフレの火が徐々に燃え出しはじめる。
そうなってくると、国民としては生活防衛が大変になってくる。
モノの値段がどんどん上がっていくのに、給料や年金受取額はそうそう増えない。
頼みの預貯金も一挙に目減りする。
一方、国はインフレで借金の支払い負担が軽くなって万々歳。
だから、国の心配などする暇があったら、
われわれ生活者は増税やインフレに対処して、円の支払い能力を高めておくことを急ごう。
もちろん、国がありとあらゆる手段を講じて国債発行残高を積み上げていけば、
いずれは国債価格の値崩れが現実の問題となってくる。 それは、市場金利の上昇でもある。
そこで預貯金の金利も自動的に上がると期待しないこと。
国債価格の下落や市場金利の急上昇ともなれば、銀行などの経営も大変になる。
そう簡単に預金の利子が増えると思わない方がよい。
こういう時は、インフレに強い企業の株を買って持っておくのが一番。