日本株市場の上げっぷりには、ポカーンと口を開けて眺めるばかり。
高値追いの勢いがついてしまって、どんどん上昇ピッチが上がっている。
まあ、こちらは「ありがとう」といって、利益確定の売りのピッチを上げていこう。
投資は利益確定の売りを出し、投下資金を回収して一段落となる。
いくら株価が上がっている、儲かっていると喜んでいても、それは絵に描いた餅でしかない。
これだけ急ピッチで上げてくれているのだから、その反動も大きいだろう。
その意味でも、ここは売却益とともに現金を確保しておくべしだ。 その先、どんな手も打てる。
たとえば、地域経済活性化だ。 われわれ本格派の長期投資家は地域経済活性化と、きわめて相性がいい。
長期投資の舞台は、日本ならび世界経済の健全なる成長をお手伝いするところにある。
そして、長期投資で得るリターンは東京に住もうと地方に住もうと、同じ100万円だ。
となると、生活コストが全然違うこともあって、同じ100万円のリターンでも、地方の方がはるかに価値が高い。
ちなみに、東京だと生活コストが70~80万円かかっているので、20~30万円しか自由につかえない。
ところが地方だと、たとえば30~50万円の生活コストで、50~70万円も自由につかえるのだ。
この余裕を、地域経済活性化に活用しない手はない。 世界の成長を地域経済活性化に持ち込むのだ。
つまり、地方に住む人々にできるだけ多く長期投資を進めてもらうといい。
そして、そこで積み上がってくるリターンを地元経済にどんどん放り込んでもらうのだ。
さすれば、企業などの誘致活動や観光需要に頼ることなく、いくらでも地域経済は活性化していける。
この考えでもって、さわかみグループは長期投資の啓蒙にずっと力を入れている。
それに合わせ、地域経済活性化にプラスとなるようなコンテンツも、いろいろ準備できてきている。
全国各地でのオペラ公演も、そのひとつ。 地元の人々参加型で、1年かけてレベルの高いオペラを創り上げる。
地元の皆が参加し、年30回ほどのリハーサルを重ね、チケット販売やクラウドファンディングに尽力する。
本番近くなれば、舞台製作や衣装・メイク・ヘアドレサーなどで、結構お金をつかう。
どれもこれも、地元でお金が動き、収入の連鎖を発生させている。
オペラ以外もいろいろやっている。 今週末は、那智勝浦町で女子バスケの試合が待っている。
4月には、熊野古道の修復だ。 もう20年以上にわたり、年4回の定期活動となっている。