株式市場では、あと3000円で史上最高値更新と、やたら沸き上がている。
1989年の12月末に記録した、日経平均株価の39,800円が視野に入ってきたということだ。
金融界や市場関係者からすると、いやが上にも気合が入ってくるというところか。
新NISA制度も始まったし、ここは一気呵成に株価の史上最高値更新を達成したいとなるのだろう。
日本の投資家の多くは昔から上昇相場に飛び乗って、値上がり益を稼ごうとする「順張り投資」が主体である。
個人投資家のみならず機関投資家の多くも、株価を追いかけて値ざやを稼ごうとする順張り投資が好きである。
証券業者からしても、順張り投資の勢いがつけばつくほど、売買手数料をたっぷりと稼げる。
したがって、新NISAだ、史上最高値だと、お祭り騒ぎは株式市場からしても待ってましたの展開である。
しかし、われわれ本格派の長期投資家は、そういったお祭り騒ぎからは離れるに如かずである。
金融ビジネスでは、その時々の盛り上がりを的確にとらえて、稼げるだけ稼いでしまえでいい。
たっぷりと稼いでしまえば、後のことはまた考えよう。 そういった体質である。
一方、長期投資では「安く買ったものを、高く売って」なんらかの利益を確保して、一件落着である。
つまり、史上最高値更新とかに踊って騒ぎまくるのはいいとして、どこかで売って利益確定しなければならない。
そこが、金融ビジネスや市場関係者と、長期投資家との決定的な違いである。
ということは、われわれ本格派の長期投資家からすると、お祭り騒ぎは利益確定のチャンスとしか映らない。
この長期投資家日記では、ずっと前からカネ余りバブル相場からは離れようと書いてきた。
そのスタンスを、さらに徹底したい。 売れるものはトコトン売っておこう。