パラダイム・シフトと株高バブル

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最近、新聞紙上でパラダイム・シフトとかパラダイム・チェンジといった表現を、ひんぱんに眼にする。

たとえば、コロナ問題で、リモートワークが定着してきた、それで働き方そのものが根本的に変わる。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)と呼ばれるデジタル化社会へ突入したとかの、いろいろなカタカナが飛び交っている。

これまでとは、まったく違った新しい経済社会が間近に迫っているようなことが、ガンガンに書き立てられるわけだ。

新しいもの好きの株式市場では、そういったカタカナ語の分野に関連する企業が人気を集め、株価は吹っ飛んでいる。

以前にもあった、IT関連株だとかの大相場も理想が先行した形で、どんどん買われていった。

それとよく似た展開となってきているようだ。 たまたま、コロナ経済危機で世界が前例のない規模での資金供給に走っている。

株価全般はどうみてもバブル高しているが、それに輪をかけたような買い物色がパラダイム・シフト関連株に向かっているわけだ。

そういった理想買いには深入りしない方がいい。 いつのバブル相場でも、中身の伴わない理想買いがどんどん進む。

この相場についていかないと、新しい社会の到来に乗り遅れるといった不安さえ感じさせらる相場展開である。

IT関連バブルの時もそうだったが、ITという文字を社名にくっつければ、どの企業もIT関連株として派手に買われた。

バブルがはじけてみれば、なんのことはない。 実体のないものを高値買いをしていたことに、多くの投資家は気づかさせられた。

今回も、似たような展開となろう。 とりわけ、前代未聞の規模での資金供給がもたらしているバブル高だ。

日本のみならず、世界の株価上昇に対しても、せいぜい半身の姿勢で付き合うぐらいが、ギリギリだろう。

明日、明後日は出張のため、長期投資家日記はお休みです。