民間でやってしまう、それもできるところから

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この30年間で、なにもかも国まかせ、国に頼り放しといった傾向が、どんどん強くなっている。

年金や医療保険あるいは介護の分野だけではない。 生活に密着した、それこそあらゆる分野で国の関与を求めている。

甘えの構造が、日本中あちこちではびこっているわけだ。 このままで良いとは、とうてい思えない。

早い話、国やら地方財政の赤字拡大が如実に物語っている。 とりわけ、国の予算をみるに、もう限界に近い。

自分でやれることは、できるだけ自分の責任でやってしまう。 そういった、自助の精神と覚悟を強めないと、そのうち大変なことになると危惧したくなる。

その点、米国のNPOは面白い存在となってきている。 NPOといっても、ピンキリだが、ピンの方のNPOはすごいことをやっている。

民主主義の欠点は、票につながるかどうかを最優先した大衆迎合政治に陥りやすいことだ。

その点、民間で意識を高めたところは、いくらでも政治のできないことを補っていける。

たとえば、長期視野に立って人々の生活や環境を、どう改善していくか。 それも、できるところから手を付けていく。

そういったプロジェクト案に、一部の地域で多くの人たちが賛成し、その事業に寄付などの資金が集まる。 もう、それだけで動き出せる。

米国のNPOでピンに位置づけられるところは、住民の同意を得て住民の資金を動員しながら、社会事業をどんどん進めていっている。

これだと、反対とかが多いところは置いてきぼりを食らわせるだけのこと。 賛同した人たちと、どんどん前へ進んでいける。

この考え方は地域経済活性化に、いくらでも応用できる。 わかった人たちから、さっさと動き出せばいいのだから。