ASJ (アスリート・セーブ・ジャパン)という団体が、前から「いのちの教室」という社会活動をやっている。
もともとが、ライフセーバーたちの集まりで、海での救助活動をやっているうちに、人口呼吸法を世に広めようとなってのこと。
心臓がなんらかの加減で心拍停止となって、1分ごとに蘇生率は10%ずつ下がっていくらしい。
5分たってしまうと、死の確率が相当に高まっている。 まさに、一刻を争う緊急状態である。
できるだけ早く救急車が到着してくれるといいが、平均すると通報を受けてから7分ほどかかるようだ。
それまで待ってはいられない。 ともかく、応急処置でもなんでもしておきたい。
そこで間髪おかず、胸郭圧迫といって胸をリズミカルに強く押す、心臓マッサージをはじめるわけだ。
同時に、近くの AED という電気的な刺激で心拍を蘇生させる装置を待つのだ。
この胸郭圧迫や AED の操作だが、専門家がいなければ手も足も出ないという状態では、手遅れとなってしまう。
そういった背景から、ライフセーバーたちが集まった ASJ という団体が、「いのちの教室」を始めたというわけ。
いのちの教室では、小学校中学校はじめ企業や各種団体のところまで出張して、心拍蘇生を指導してくれる。
およそ1時間のプログラムで、実際に胸郭圧迫をやってみたり、AED の操作方法を学んだりする。
講習を受けてみると実感するが、年に3回ぐらいは「いのちの教室」で手を動かしておかないと、いざという時に何もできない。
できるだけ多くの人に、胸郭圧迫や AED の操作ができるようになってもらうことは、人の命を守る大事な社会活動である。
そんなわけで、さわかみグループでは昨年から本格的に ASJ と組んで、「いのちの教室」のお手伝いをさせてもらっている。
最初の1時間で胸郭圧迫の実体験と AED の操作方法を学ぶ。 元日本代表とかのアスリートが、ゆっくりとていねいに教えてくれる。
次の1時間は、 そのアスリートとのトークショー。 スポーツ各分野のトップをきわめたアスリートたちだから、実に面白いし感動する。
ASJ には、80名ほどのトップアスリートたちが参画していて、彼ら彼女らがあちこちで「いのちの教室」を手伝っている。
アスリートたちのセカンドキャリアになると同時に、彼ら彼女らと身近で接することが、各種スポーツそのものが身近になる。
すごく立派な社会活動である。 この活動を、もっともっと広げていきたいものだ。
そこで、4月8日(水)の18時から50社ほどの企業の社長さんに集まっていただき、「いのちの教室」を実体験してもらおうと思う。
先ずは、企業のトップに知ってもらい、その流れでそこの会社で「いのちの教室」を開催させてもらうのが目的。
当日は、トップアスリートたちが数多く参加するので、終わった後の懇親会では大いに盛り上がってもらえるはず。
どうぞ、皆さんの会社の社長さんにどんどん参加してもらってください。
場所は、弊社2階の大会議室。 ワインや軽食はこちらで用意しますので、参加費は無料です。
お問い合わせなどは、(株)さわかみホールディングスの末岡まで。 03-6380-9949 です。