波乗りと長期投資

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これまた、ハワイの続き。 ワイキキの浜辺で壮大な夕日に魅入られながら、サーフィンに興じる人達を眺めていた。

どのサーファーも、良い波が来るのをジーッと待っている。 小さなうねりにバタバタやっても、波はシャバシャバと崩れるだけ。

しっかりとした大きなうねりをとらえないと、波には乗れない。 そんなこと、誰にでも考えられる当たり前だよね。

投資もまったく同じこと。 相場のうねりに逆らったところで、得るものはない。

やはり、いかに上手く相場のうねりをとらえるかだ。 それが、売買益を稼げるかどうかの分岐点となる。

長期投資となると、さらにさらに大きなうねりを待つ必要がある。 大海原で波に揺られて、大きなうねりがやってくるのを、ひたすら待つ。

これは、いつも言っている「相場とはつかず離れずの立ち位置にいて、大きく下がるのをジーッと待つ」と同じ感覚である。

株式市場なんて年に3~4回は大きな下げというか、暴落症状に陥るもの。 そこを待って、買うのが長期投資のサーフィングである。

ちなみに、昨年の12月、今年の5月、そして8~9月に株式市場は大きく下げた。

そこで買っておけば、その後の株価の戻りを難なくとらえることができた。 読者の皆さんも、「長期投資って楽だよね」を実感したはず。

こういうと、タラレバだと反論する人もいよう。 あの時買っておけば、あそこで売っておいたなら、と後で悔しがる人達をタラレバ投資家という。

そいったタラレバ投資とは、まったく違うのが長期投資である。 上にも書いたように、年に3~4回の大きな下げを待って買うのだ。

ジーッと大きな波がやってくるのを待つわけだから、タラレバどころではない。 狙いを定めて撃つハンターに、よほど近い。

たとえば最近の上昇相場にどう対処するかで、多くの投資家は頭を悩ましているはず。

NY市場は史上最高値を更新しているし、それにつられて日本株市場の値動きも悪くはない。

さあ、どうしよう? われわれ長期投資家は、なんの悩みもない。 8~9月の安値をしっかり買っておいた。

つまり、もう既に大きな波をとらえてサーフィンを楽しんでいる。 ここから波に乗ろうかどうかで頭を悩ましている一般投資家達とは違う。

われわれ長期投資家がいま考えるのは、波を切りながら、どこで降りようかだ。

大きく噴き上がったところで利益確定しておいて、次の下げをじっくりと待つわけだ。

このリズムが、長期投資の命となる。 それと、マイペースを守ることだ。

明日の金曜日は出張のため、長期投資家日記はお休みです。