飛び乗りしたくなる、それも投資家心理

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NY株式市場が史上最高値を更新してきた。 というか、はじめて2万8000ドルに乗せてきた。

それに煽られるかのように、日本の投資家心理も強気に傾きだしている。

いつの上昇相場でもそうだが、株価上昇の勢いが増してくるにつれて、それに飛び乗ろうとする買いが集まり群がってくる。

彼らからすると、この上昇の勢いに乗れば一儲けできるだろうという期待感が、むくむくと湧き上がってきている。

その期待感を抑えがたく、というか遅れてはならじとする焦りが、ここで買わなかったらいつ買うのだという心理に追い立てられてしまう。

株式市場で昔からいわれている言葉に、「新高値には付け」というのがある。

新高値を付けてきたくらいだから、買いの勢いは強い。 その買いの勢いに乗れば、上昇相場はさらに勢いを増す。

つまりは、大きく儲けるチャンスだということだ。 それをものにしない手はないだろうといわれると、なんとなく頷きたくもなる。

これは、ひとつの教訓であって、万能ではない。 新高値を付けた瞬間、買いの材料出尽くしで下げに転じるケースもままある。

さあ、今回はどんな展開となるだろう。 この勢いで、株価はさらに上がっていくのだろうか?

ひとつ冷静な判断材料を提供しよう。 最近いわれている強気が、日経平均株価は2万4000円を視野に入れ出したというのがある。

その強気が見事に適ったとしても、ここからの上昇幅は3%にすぎない。 ここへきて高まりだした強気なんて、そんなものなのだ。

ためしに、8月9月の安値を拾っていたわれわれ長期投資家の買いだが、ここまでの上昇幅はずっと大きい。

これが、本格派の長期投資と相場追いかけ投資との違いである。 どういうことか?

相場追いかけ型は、ここからの「あるかないか神のみぞ知る」の上昇相場に賭けなければならない。

われわれ長期投資家は、ここから慌てて買いに行く必要はさらさらない。 むしろ、すこしずつ利益確定に入っていくだけだ。

どちらの方が、安定度が高いか? いつも言うように、マイペースの長期投資をしていくと楽だよ。

そういった長期投資を奨めに、昼から水曜日まで徳島へ行きます。 次回の長期投資家日記は木曜日になります。