3%に減速、なにが問題?

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IMFによると、今年の世界経済は3%成長に減速するそうな。 米中の貿易戦争が世界経済にマイナス要因になっているとのこと。

成長率の予測が、最初に3.5%へ、そして3.2%へと引き下げられてきて、今回いよいよ3.0%ときたわけだ。

マーケットはいつも経済現象の上乗せ部分をみて、ああだこうだと注文をつけたがる。

たとえば、世界経済の成長率が下がっているから、投資姿勢をリスクオフの方向へギアシフトするとか。

その一環として、安全資産とみなされる債券投資のウエイトを上げ、マイナス利回り国債を17兆ドルも買っている。

われわれ長期投資家からすると、世界経済の成長率予想が3%に下がったことの「一体なにが問題なの?」と、首をかしげる。

いろいろ問題を引きずっていて、それでも3%成長するのだ。 とんでもないプラス要因である。

いくらだって投資対象を見つけられる。 リスクオフどころではない。 マーケットが上乗せ部分の減少をみて売り反応するなら、こちらはゴキゲンで買い向かってやる。

そもそもからして、考え方が違う。 多くの投資家はマーケットの上乗せ部分の変化をみて、投資シナリオを作成する。

3%成長へ減速は、先行きの経済活動が縮小することを意味し、彼らは投資を警戒モードにする。

すなわち、米中の貿易戦争などで、世界経済の先行きには暗雲が漂っている。 したがって、株式投資ポジションを引き下げようとなる。

一方、われわれ長期投資家にとっては、8000兆円を超す規模の世界経済が今年も3%成長するのだ。

つまり、世界全体の経済活動は240兆円以上も拡大するわけで、途方もなく巨大なビジネスチャンスである。

大きな下げは、いくらでも買い仕込みを進めるぞの姿勢でいこう。 もちろん、株式投資主体でいく。

この認識と行動の違い、投資リターンにも決定的な差となる。 5年後10年後の財産づくりを考えた時、天と地の差となっていく。