お金がどんどん増える「長期投資」で幸せになろう

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海外出張など、やたら行事が多い中、なんとか時間をやり繰りして書き上げた新著が、上の書名。

最終のゲラチェックも終わった。 後は、日経BP社から11月に出版されるのを待つのみ。 書店に並ぶのが楽しみである。

かなり、力を入れた? 若い人たちや女性にできるだけ多く読んでもらおうと、すごく易しく書いた。

中途で編集長の佐藤珠希さんから、案外と中高年も読みそうだ、その辺の配慮もという注文が入った。

ならばと、いずれ書こうと温めていた「このままズルズル行くと、ガラガラポンだよ」を、2章ほど割いて埋め込んだ。

調子よく書きすぎて、360ページほどになったので、泣く泣く280ページにまで削り落とした。

仕上がってみると、自分でもびっくりするほど面白い本になった。 佐藤さんが、女性にも読みやすいように手を加えてくれたのも大きい。

実は、かなりきついことを書いた。 たとえば、個人投資家も機関投資家も投資の真似事をしているだけだと。

投資の真似事? そう、みなマーケットつまり相場にぶつかっていって、そこでお金の分捕り合いをやっている。

それはディーリングというもので、彼らは朝から晩まで「値ざやを抜こう」、「儲けよう」の銭ゲバをやっているにすぎない。

そういわれて悔しかったら、暴落相場を買ってみろよ、投資家らしいところを見せてみろよだ。

投資なんて、安く買って高く売るだけのこと。 皆が売り逃げに走る暴落相場を買いに行けば、安く買い仕込める。

将来価値をしっかりと読み込めれば、いくらだって暴落相場を買えるはず。

世の中的にはリスクを取っているように見えるが、これぞ投資のロマンである。

投資の勉強を重ね、経済の知識をたっぷり持っているはずの多くの投資家(?)が、この簡単なことができない。

だから、いかにマーケットを追いかけるかに重点を置いた投資の勉強も経済の知識も不要だと、本書では言いきっている。

かなり固い? それが、びっくりするほどマイルドに書かれているのだ。 さりげなくきついことを言っているという感じ。

一方、長期投資に関しては、しっかり書いておいた。 もちろん、誰にでも簡単にできるという方向で。

本書を読んでもらって、長期投資仲間が一気に増えてくれると、ありがたい。 日本経済の活性化も早まる。