世の投資家のドタバタぶり、変わらないね

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この数日間の戻り、すさまじいね! 米中の貿易戦争の懸念がやや薄らいだということで、株価は急上昇している。

売っていた連中の買い戻しと、ずっと株式ポジションを下げていた投資家の出遅れ買いとが集中してのもの。

相場にぶつかっていって、買いでも売りでも値ざやを抜こうとする投資家(?)は疲れるだろうね!

下げている間は、小刻みな売りで小さく稼ぐことはできても、この辺りで仕込んでおこうといった買いは入れられない。

そういった買っていない投資家マネーが膨れ上がることで、昨日のような戻りで大慌ての買いが殺到する。

で、おもしろいのは、ここからだ。 今日も続伸してくれるといいが、ちょっとでも下がると、これは大変と売りに走りたくなる。

彼らは相場を追いかけては、相場に振り回されてドタバタするばかり。 それが投資と信じ込んでいる。

いっておくが、運用のプロとかいわれる機関投資家の連中が、そのドタバタをやっているのよ。

株式市場で、とにかく利ザヤを抜こうとする。 投資運用ではなく資金運用、つまりディーリング運用に懸命なのだ。

利ザヤを抜いては運用収益を積み上げる、それが機関投資家の任務ということになっている。

年金など毎年の成績を追いかけるをもって良しとする顧客に対し、機関投資家の運用はどうしてもディーリング指向となる。

そして、相場を追いかけては相場に振り回されて、ドタバタと買ったり売ったりを繰り返す。 ほんと、お疲れ様だよ。

一方、われわれ長期投資家は相場変動に対し、マイペースでもって下がれば買い、上がれば売り上がるを繰り返す。

さわかみファンドを運用する草刈も、先週までの下げ相場をゴキゲンで買い向かっていた。

だから、この急ピッチの戻しをニヤニヤしながら眺めていられる。 出遅れで大慌ての買いを入れなけばなんて、彼にはない言葉。

この違い、大きいよね! これが、資金運用つまりディーリングと、本格的な長期投資との違いよ。