毎朝、電車を降りて17分ほど速足で歩いて出社しているが、今朝ふと頭に浮かんだのが表記の言葉。
われわれ長期投資家はいつも将来に向けて、あれこれ考えている。 考えるのが習慣化していて、勝手に考えれてしまうのだ。
そこで、「長期投資、とにかくついてきて!」だが、これから機会ある毎に繰り返そうと思う。
次の10年といいたいところだが、おそらく5年以内に金融マーケットはもちろん、経済全般に相当な混乱が読み込める。
そういった混乱のなかで長期投資の真価が、これでもかこれでもかと発揮されることになる。
であるならば、早い段階から「われわれの長期投資に、とにかくついてきて」と発信し続けるに限るというわけ。
どんな混乱が襲ってくるのか? 政府日銀がやっている力まかせの政策の、あっちこっちが崩れ出すことになろう。
先ずは、いくら政策金利をゼロ状態に抑えつけようとしても、グローバルベースの金利裁定で市場金利は上昇に転じていく。
市場金利の上昇は国債など債券価格の下落をひきおこす。 それはマズイということで日銀が国債を買い増すとしても、永久には続けられない。
なにしろ、日銀はもう既に国債の総発行額の40%近くを保有するところまで来ているのだから。
そうなってくると、毎年の予算編成で35%~40数%を国債発行に頼っている財政のやり繰りが、がぜん厳しくなる。
当然のことながら、年金や社会保障はじめ政府サービスに支障をきたしだし、社会にも大きな混乱と不安をもたらそう。
一方で、日銀による株式 ETF の買い増しも20兆円に迫っており、売るに売れないリスクをどんどん高めている。
そんなこんだで、財政の破たんリスクや国債の暴落、そして日銀による株式 ETF の売却リスクなどが、金融マーケットに重くのしかかってこよう。
そうなってくるにつれて、人々の毎日の生活から一歩も離れない長期投資というものに、絶対的な安心感を覚えるはず。
長期投資家が応援したくなる企業は、生活者にとってなくてはならないところばかり。 そういった企業群を応援しようと株主になっているのだから、運用の安定感は言わずもがなである。
むしろ、「安心できるのは、そのところだけ」といった社会認識が高まっていき、われわれの長期投資を後から後から押し上げてくれることになろう。