よく、金融資産の60%は高齢者層が保有しており、そこが先ずは投資を始めるべきだといわれる。
そして、現役層は子育てや家のローンに追われて、投資などする余裕がないというのが定説みたいになっている。
逆である。 高齢者層の大半は、もうこれといった収入がない。 年金と蓄えとで、老後設計を立てていかねばならない。
自分のように、長期投資で絶対的な自信を持っていれば、その蓄えも預貯金などに寝かせておくことなどしない。
1円でも多く、お金に働いてもらおうと考えるから、何のためらいもなく金融資産のほとんどを長期投資にまわす。
残念ながら、高齢者層のほとんどは本格的な長期投資など見たこともなければ、どのような財産づくりとなっていくか知らない。
だから、後生大事に預貯金を抱え込んで、残りの人生を切り抜けようとする。 それはそれでいい。
一方、現役層は相当に無理してでも長期投資していかなければならない。 収入が少なくて、とても投資などする余裕がないといって逃げ回ってはおれない。
これからの長い人生、そして老後を考えると、しっかりと金融資産を殖やす手立てを講じておく必要がある。
実際、若い人たちの間でも年金はあまり当てにできないと、分かってきている。 だったら、行動あるのみである。
したがって相当に無理してでも、月2万円ぐらい、あるいはそれ以上を本格的な長期投資にまわしておきたい。
その時、現役層に絶対的な強みとなるのが、毎月のお給料である。 金額の多寡はあっても、毎月なんらかの収入があるのは強い。
そこから一定額を積立て投資にまわすのだ。 給料の中から、できるだけ多くの額を強引に長期投資しておこう。
積立て投資の威力はすごい。 だからこそ、さわかみファンドを設定してすぐ、積立て投資の仕組み作りに全力を投入したわけだ。
現に、さわかみファンドの18年半の成績は年率複利で5.5%と、どの利殖手段と比べても圧倒的な差をつけている。
それが、積立て投資となると、年7.6%とさらに良い。 20年30年と、積立て投資をしておくと、すばらしい財産づくりとなっていく。
現役層は相当に無理してでも積立て投資をやっておきたいものだ。