日本の金利、いずれ上昇の途に(その1)

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先週も書いたが、米国 FRB の出口戦略に引きずられて、いずれ日本の金利も上昇しだすのは避けようがない。

この現象を金利裁定が働くという。 政府日銀にとっては、やっかいな問題を抱え込むことになる。

政府は国債の利払い費が、日銀は当座預金の利子負担が、現在のゼロ同然からじわじわと膨れ上がっていく。 それに、どう対応するか。

金利上昇分だけ財政赤字の幅が広がるわけで、これまでのような予算のばら撒きや野放図な国債発行は制約を受ける。

日銀も当座預金の利子負担が重くのしかかってくると、財務悪化で通貨の番人としての役割に疑問符がつく。

どちらも、政府日銀による異次元の金融緩和やマイナス金利政策に、市場の圧力でブレーキをかける作用をもたらす。

つまり、アベノミクスはじめ日本の経済政策にダメ出しを与えることになる。

言い換えれば、市場からの圧力がかかってきて、日本の財政や日銀の財務を健全化の方向に導くわけだ。

もちろん、その過程で金融や経済の現場で、大きな混乱が生じるのは覚悟しておこう。

どんな混乱が待ち構えているのだろうか? 続きは、明日に。