主婦が世の中を動かす(後編)

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大昔、狩猟採集を主体にしていた頃は、狩りをする男たちが先導して、人々は常に猟場を求めて移動していた。

その後、農耕が広がっていくにつれて、人々は1カ所に定着して生活するようになり、共同体意識も強まっていった。

同時に、子どもを産み育てる女性が男たちに代わって、社会の安定の基盤となっていった。

農耕が始まって、かれこれ3000年~4000年というもの、この図式は変わっていない。

戦争など社会が混乱に陥っている時は、さすがに強い者達の出番となる。 しかし、長い時間軸でみると、それは一時のこと。

いつの時代でも、社会の安定に女性が果たしている役割と重みは、誰も否定できないだろう。

そこでだ、主婦たちが「お金に働いてもらうことの大事さ」を、しっかりと認識しだすと、おもしろいことになる。

新たなる社会の安定につながっていくのは間違いない。 主婦たちが経済力を高め、それが家計から社会へと広がっていくのだ。

すなわち、自分も頑張って働く右足と、お金にも働いてもらう左足とで、いくらでも経済的基盤を強化できる。

これが長期投資の考え方だが、そこのところを主婦たちが知ってくれだすと、世の中は変わる。

将来不安どころか、経済的な自立が見えてきて、生活全般に余裕と自信が生まれる。

そう、主婦たちが先導して、日本が陥っている成熟経済的、高齢化社会的な閉塞感を打破してしまえるのだ。