投資運用にも、いろいろある

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昨日は、イタリアから招聘した演出家と名古屋へ出張。 9月に講演するオペラ「トスカ」の現地視察を入念にやったため、長期投資家日記を書けず、ごめんなさい。

さて、投資運用と資金運用との違いは、いつも書いている通り。 将来の価値の高まりに資金を投入するのが、投資運用である。

一方、資金運用はマーケットでの価格変動に飛び込んでいって、値ざやを稼いでは運用益を積み上げようとするもの。

いってみれば、お金を追いかけるだけで、価値などどうでもよい。 価格変動のみをターゲットにした、マネー転がしをもって運用としているわけだ。

ところで、今日のテーマである投資運用だが、われわれのような長期視野のタイプもあれば、2~3年で成果を出してやろうとする短期のタイプもある。

短期の投資運用タイプには、最近とみに存在感を増してきている投資ファンドやアクティビスト達も入ってくる。

よくマスコミを賑わす、ものをいう株主とかいうのも、この範疇に入れられる。 投資家というよりは、ゆすり屋といった連中もけっこう多い。

そんな短期の投資運用タイプの中にも、敢えてリスクを取ろうとする本格派には敬意を表したいのが多々ある。

人間社会でのニーズの高まりを予見して、未知の価値に資金を投入するベンチャー投資をイメージするといい。

まだ海のものとも山のものとも知れない段階から、資金を投入するのだから、それなりのリスクは覚悟の上である。

あるいは、この新ビジネスが爆発的な拡大にさしかかってきたと思えば、巨額の設備資金を投入する。 新ビジネスが期待外れに終われば、巨額の損失を被ることになる。

2~3年先でも、われわれのような10年20年の単位でも、将来の価値の高まりに向けて、敢然とリスクを取るのが投資運用である。

それなりの読みと、断固として行動する胆力が問われるから、誰もがやれるものではない。 それが故に、手にするリターンも大きくなる。

そういったリスク資金の投入、つまり投資運用こそが経済社会を常に先導することになる。

進取の気質に富んだ事業家をサポートするのも、資金運用に荒されたマーケットや経済の現場で断固として企業を応援するのも、投資運用の独壇場である。

成熟経済日本を活性化させるのも、預貯金マネーを如何にして本格的な投資運用にまわさせるかだ。