毎年この季節になると、新年の相場展開や景気見通しが、あちこちで話題となる。
秋からの上昇相場を受けて、株価の見通しにも強気を語る向きが増えている。
明るい話題で年越しを迎えるのは、結構なことである。 そのまま新年も良い展開になってもらいたいと、誰もが願う。
そうはいうものの、年が明けて状況がガラッと変わってしまうケースも、ままある。
われわれ長期投資家からすると、どんな展開となろうと、マイペースで前へ前へと進んでいくだけのこと。
すなわち、いつでも将来に向けて熱く応援していきたい企業の発掘作業は、年がら年中休むことなく続ける。
その上で、そういった企業群の株価が大きく売られたら、ためらうことなく買い仕込みしておく。
どこかで投資家人気が高まり、株価が大きく噴いてきたら、少しずつ売り上がっていって、利益確定と現金づくりをしておく。
現金づくりは、次の下げ局面で再び応援買いを入れるための軍資金としてだ。
これら一連の作業を淡々と続けていくのが、ゆったりとした長期投資である。
政治・経済・社会で何が起ころうと、はたまた天変地異に見舞われようと、このペースは崩さない。
10年20年と時間が経ってみれば、その成果には誰もが驚くことになる。 なにしろ、時間の経過とともに再投資の複利効果で、財産づくりがどんどん加速していくのだから。
基本は3つだけ。 第1は、将来に向けて投資価値を高めていくであろう企業を、しっかり選別しておく。
第2は、株価が大きく売られたら、ためらうことなく買い仕込みしておく。 投資家人気が高まり、株価が噴き上がってきたら、売り上がって利益確定しておく。 下げたら、再び買い出動する。
第3は、再投資の複利効果を最大限に享受する。 この3つを守れば、大きな財産づくりが現実となっていく。
まあ、新年のどうのこうのは横へ置いて、ゆったりとした長期投資をマイペースで進めていこう。
それが、財産づくりの王道である。
明日は、1泊で会津・喜多方へ出張のため、長期投資家日記はお休みです。
29日の夕方、月次報告書の封入作業と仕事納めの前に時間が取れれば、もう一本書きます。