良いお年を

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今年の仕事も今日で一段落。 年初に、「今年は荒れる年、長期投資の真価発揮」と書いたが、それほど大きな荒れもなく終わった。

一方、われわれ長期投資家としては、存分に本領を発揮できた。 なによりも、長期視野での買い仕込みが大きく実ってきたことだ。

さわかみファンドも基準価額が2万7千円台に乗って、3万円も射程距離に入ってきた。

これだけ毎日毎日、多くの解約売りを被りながらも、この実績は立派なものである。

ちなみに、2014年からの解約額は累計で、なんと2800億円前後にもなる。

もちろん、お客様は自由にかつ好きに、いつでもファンドを解約いただける。 どのお客様もプラスの成績で解約されているから、嬉しい限りである。

それでも残念なのは、解約された資金を預貯金にしておく、つまり元本確保に切り替えるという考え方が散見されることだ。

18年4か月間の実績でもってしても、まだ預貯金の方が安全とされるのは、なんとも理解に苦しむ。 まだまだこちらの力不足である。

年率で5.6%の成績、積立て購入だと年7.5%の成績を残しているというのに、年0.01%の預貯金の方が安心というのだ。

このあたりは、来年の課題となってくる。 投信に預けている資産は信託銀行が信託財産として厳重に管理しており、銀行預金などとは異次元の安全さである。 だから、ペイオフの制度も不要なのだ。

運用成績が上がっているうちに、ファンドを売却しておこうとする、目先の利益確定に走りたくなる誘惑。

何とも残念な世のなかの認識不足に対しては、18年4カ月の実績が大きくものをいうはず。

なにしろ、あれだけいろいろなことが起こったのに、時間が経ってみればきちんとした成績が積み上がっているのだから。

そういった、本格的な長期投資の真価を世の中にもっともっと知ってもらう。 それが、新年の挑戦となる。

皆さま、どうぞよいお年を!