新しい価値を創造し続ける

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 さわかみ投信をはじめとして、さわかみグループ各社は「より良い世の中をつくっていこうよ」に、情熱と持てるエネルギーのすべてを傾注している。

 より良い世の中って、どんなものか? そこを考えることからして、もう既に新しい価値の創造である。 今日は、その辺りに焦点を当ててみよう。

 現状がどうのこうのと文句やら批評がましいことを並べていても、そこからは何も生まれない。 現状に問題意識を持つのなら、それをどう打開していくのかを考え、できることからどんどん実行に移すべきである。 これが、優等生的な答え方であろう。

 現状の打開というと、いろいろな利害関係の調整が付きまとうもの。 また、既得権やらがもっともらしい反対意見を述べてくることもしばしば。 それで、どうしても時間がかかるし、抜本的な解決策はなかなか出てこない。

 政治の世界は、いつもそうだ。 とりわけ民主主義では、多くの人々の意見や思いといったものを広く公平に募り、そこから皆が納得する結論を導き出そうとする。 

 だから、どうしても総花的な打開策となりがちである。 たとえば、年金や医療費負担など社会福祉予算が膨らみ続け、このままだと財政がパンクするのは誰の目にも明らか。 かといって、おいそれとは社会福祉予算を削れない。 それで、問題を先送りするばかり。

 新しい価値の創造とは、自助自立の意思と意欲でもって、どんどん先へ進んでいくことである。 利害調整などしない。 もちろん、既得権など無視である。 さらには、これが大事なところだが、いますぐ皆が納得するような解決案を提示することでもない。

 いつもいっているように、長期投資の真髄は「将来の納得に向かって、さっさと行動する」ところにある。 それこそ、「お先にごめんね!」で、いま動ける人からどんどん先へ行ってしまうのだ。

 そして、行動した方が得ですよという成功モデルを世に示していく。 それでもって、徐々に多くの人々を巻き込んでいき、いずれは結果として社会を変えてしまう。 それが、新しい価値の創造である。

 たとえば、さわかみファンドが既に一つの成功モデルを示している。 預貯金の年0.02%の利子では、お話にならない。 一方で、年金の将来にはどんどん不安が募っている。

 そんな中、年率複利で5%の成績を16年ちょっと出し続けているのだ。 ご縁をいただいたお客様には、時間の経過とともに長期投資の素晴らしさを堪能してもらっている。

 営業をしないから、いまだ12万人弱の口座開設に留まっている。 そのうち、この実績を良しとする人々が100万人300万人と挙って、さわかみファンドに口座開設してくるだろう。

 その時、日本にようやく長期投資が根付くことになる。 それはそのまま個人マネーによる日本経済の活性化であり、自分年金づくりによる年金不安の解消となっていく。

 そうなのだ、個人一人ひとりが自分でできることからさっさと行動することで、いくらでも社会を変えていけるのだ。 「どうせ変えるのなら、こんな世の中にしていこう」、それが創造である。