表題の新著が、3月末から4月初めにかけて書店に並ぶ。 国債暴落とかの、おどろおどろしい書名で読者の関心を引こうというわけではない。
このまま政府日銀の政策を続けていけば、国債の暴落や財政破たんといった状況に限りなく近づいていく。 どうみても、その方向に日本全体が突っ走っている。
そういった観点からも、国債暴落や長期金利急上昇といった見出しが、今後ひんぱんに新聞紙上を賑わすことになる。 いつでも過剰反応したがるのが、マーケットやマスコミなのだから。
その度に、金融市場は荒れるだろうし、株式市場も急落したりする。 そこで慌てふためくことなく、長期投資家としての行動を平然と続けたいもの。 そこのところを、きっちりと書きたいだけだ。
もうひとつ、これから幾度となく国債暴落や財政破たんの観測で、金融マーケット全般は一時的にしろ大荒れ状態に陥るだろう。 そこを長期投資で乗り切っていくことで、急落相場への耐性や免疫力を高めておこうと主張している。
おそらくだが、そういった一時的なマーケットの下げを繰り返しながらも、長期投資家が応援したい企業の株価は下値を切り上げていく展開となろう。 安値買い増しのチャンスを、しっかりと財産づくりに生かしていこうではないか。
そう、これから激しく繰り返す急落相場は、長期の財産づくりのピッチをむしろ上げてくれるのだ。 その延長線上で、いつか到来するであろう国債暴落の本番にも、落ち着いて冷静な行動ができる。
ともあれ、どんなことが起こったところで、人々の毎日の生活はなくならない。 それを支える企業のビジネス活動も、一時として止ることはない。 そこから一歩も離れない長期投資は、なにがあっても怖くはない。
新著では、前半の国債暴落と長期投資による生活と財産防衛を、自分が担当。 後半の、長期の株式投資の具体的な考え方というか、狙い目をさわかみ投信の投資最高責任者でファンドマネジャーの草刈が担当する。
すごく読み応えのある、面白いものになると思う。 楽しみにしていてください。