芸術と長期投資の秋

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 ふと頭に浮かんだのが、上の妙な表題である。 芸術の秋とか読書の秋は良く聞く話。 ただ、今日のは仕込みの秋といったニュアンスの方が強い。

 芸術というのは、手前味噌ながら映画とオペラだ。 映画 ”THE TENOR” の全国公開が10月11日から、いよいよ始まる。 われわれもその現場にいた感動の実話が、その感動をベースに映画制作となってしまったもの。 

 どうせなら、芸術性の高いものにしようということになって、さわかみグループのソーシャルキャピタル・プロダクションが資金を出して完成にこぎつけた。 すばらしい出来栄えの作品となった。

 上海映画祭には特別招待され、続いてプサン映画祭と、国際性の豊かな作品となったので、世界の映画界でも相当に注目を浴びているとのこと。

 最高を目指すって、関係者に求められる情熱やエネルギーは半端ではないが、それだけの価値はあるものなんだね。 映画の方はいよいよ日本や韓国そして世界の人々に感動をお伝えすることになる。

 オペラは19日と21日、京都二条城中庭でのボローニャ歌劇団とマエストロ吉田裕史の指揮による蝶々夫人3幕が大成功裏に終わってくれた。 昨年の京都清水寺そして今年の公演を中心になって頑張ってくれたマエストロ吉田が過労で緊急入院するなどハプニングもあったが、なんとか乗り切った。

 ここから先は、さわかみ財団の先にある、さわかみオペラ芸術振興財団が主体となってやらせてもらう。 マエストロ吉田はオペラの本場イタリアで、さらにさらに芸術の高みを求めてもらう。 彼が世界で輝けば輝くほど、世界の最高峰を日本に引き連れて来やすくなり、われわれはそれを楽しめるというもの。

 財団設立の趣旨が、日本にオペラ文化を広めようというもの。 そして、一曲だけでもいいから世界の人々に愛唱される日本語のオペラを世に出したい。 これは、マエストロ吉田の夢であり情熱であるが、われわれ財団もそしてできるだけ多くの人々もみんな巻き込んで、彼の夢に参加しようじゃないかということだ。

 みんなで最高の芸術ともいわれるオペラ文化に、挑戦していくというか楽しんでやるというのも、おもしろかろう。 来年は姫路の白鷺城で、世界のボローニャと日本が誇る世界遺産とをマッチングさせようじゃないか。

 長期投資はまさに仕込み場である。 長期的には大きな上昇トレンドを辿るだろうが、幾度となく紆余曲折を経よう。 その都度、しっかりと買い仕込んでいこう。