インベストライフ10年

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 昨夜は、インベストライフ活動10年ということで、20名ちょっとが集まってワインを飲みながら歓談した。 うち、4名が設立メンバーではあるが、その後に集まってくれたメンバーのいずれもが長期投資を日本に定着させようという点では、みな志をひとつにしている。 歓談はやたら盛り上がって、後片付けの時間が大幅に遅くなってしまった。

 みなが盛り上がった一番は、それぞれの立場で奮闘してきた長期投資の啓蒙が、いよいよつぼみが開き始めようとしている。 その感触が高まってきているからだろう。

 個人投資家のみならず一般生活者の資産形成に、長期投資がどれほど有用かで長年にわたって啓蒙活動を続けてきた20名それぞれが、いよいよ個人マネーが動き出すぞと実感している。 それぞれの現場は違う。 しかし、個人投資家や家計が自分の資産は自分で守り育てていくという意思と意欲を高めてきているのは、どこも同じなのだ。

 これは、みなが頑張ったからだけではない。 一般生活者自身が、もう国にお任せでは済まされない、自分でできることは自分でやっておこうと意識しだしているのだ。 現役時代の生活設計から老後の備えまで、自分でできることの最右翼が長期投資で、お金にも働いてもらうことである。 そこのところを、多くの人々が気づき始めて、すこしずつ行動に移ってきているのだ。

 また、庶民感覚のすごいところでもある。 国家財政の悪化状況からも、927兆円に達している国債の発行残高からも、大量にばら撒かれたお金の価値は下がる一途。 それでも、日本の景気や経済情勢からは更なる金融緩和の実施が必至とされている。 どうにも止められないインフレ政策に突っ走っているわけだ。

 マスコミや学者が主張する、インフレ目標とか、そういった問題ではない。 お金の価値そのものが大幅に下がってしまう現象、つまりマネタリーインフレが襲いかかって来ようとしているのを、庶民感覚的に警戒し始めているのだ。

 お金の価値が下がっても、人々は生活していかなければならない。 生活物資を生産するところの価値は、なにがあっても下がることはない。 そこに焦点を当てている長期投資の有意義さも、インフレになればなるほど高まっていく。

 インベストライフ活動も、われわれの長期投資も、いよいよ本領発揮のときが眼前に迫ってきているのだ。

  

 ブログへのコメントや質問への回答は、毎月第2第4水曜日20時より配信される生放送番組、「インベスターズTV水曜劇場」にてお答えしております。 当ブログでお答えすることはありませんので、ご注意ください。 インベスターズTV水曜劇場は http://www.investors-tv.jp でご覧になれます。

 

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