多くの人は、このままいくと大変なことになると漠然とは考えている。 だからといって、早めに手を打っておこうという人は極めて少ない。 だから、何も変わらないまま時間が過ぎていく。 何も変わらないのをみて、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせる。 まだ大丈夫だと口では言っているものの、このままだとやばいぞという意識はどんどん高まっていく。
そんな例はいくらでもあるだろう。 たとえば、国の財政赤字や借金。 このままだと、どこかでお手上げということになるだろうとは、誰もが思っている。 そう思うなら、行財政の大改革や消費税の引き上げはもちろんのこと、納税者番号の早期導入で徴税漏れをなくすとか、あらゆる手をまとめて打たなければ間に合わない。 それなのに政治は小さなことばかりにこだわって、大局的な立場から抜本的な改革を一気にやってしまおうという迫力はかけらもない。
一方、国民の方は小手先の政治に時間を空費していると、いずれ財政は行き詰まり国債の暴落もあり得るだろうと、心のどこかで薄々は覚悟している。 だからといって、そこから一歩たりとも行動しようとしない。 国債価格が下落に転じると、銀行はじめ郵貯や年金など国債を大量に保有しているところは、右往左往の大混乱に陥るのは必至。
そこまでは誰もが考える。 問題は、そこからだ。 いざそうなると、どんなしわ寄せが生活者の頭上に降りかかってくるか、それを避けるにはどうしたら良いのかを、誰も真剣に考えようとはしない。 そして、そのときになって大慌てするのだ。
これだけ大量発行しているわけだから、国債の下落はもう時間の問題。 だったら、国債を持たなければいいし、国債を大量保有しているところからは一刻も早く離れるべきだろう。 そして、いざそうなった時に国債から流れ出した資金が向かうであろう先に、今のうちから資金シフトして置けばよい。
その代表格が株式である。 ところが、株式はリスクが大きいとかで売られっぱなし。 目先のリスク回避とか小さなことをチマチマしている間に、ドカーンと大波が襲って来たらどうなるんだろうね。 そのときは、株だって下がる? そんな下げ、一時的なものよ。
ここは、株式投資ポジションを目一杯に拡大しておくことが、よほど安心できる財産の保全方法だと思うがね。
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