新しい命、そして子供たち

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さわかみの社員の間で赤ちゃんの誕生が相次いでいる。

社会は次々と新しい命に引き継がれていくことで、ひとつの生命体のようにずっと続いていく。

赤ちゃんが子供になってぐんぐん成長し、そのうち立派な大人として社会の発展を担っていく。

 

有史以来この繰り返しは途切れることないが、

その時々の大人の心構えや目線の高さによって、社会のレベルが上がったり下がったりする。

それは、次の世代を担う子供たちに対する贈り物となったり、惨めなしわ寄せばかりとなったりする。

 

いま、我々はもちろん世の大人たちのどれだけが、

子供たちに明るく夢あふれる社会を残してやろうと強く意識しているだろうか。

現在の大人たちはみな自分の心配で頭が一杯、

とても次の世代のことは考えられないような顔つきをしているのではなかろうか。

 

もちろん各自は、親として自分の子供たちの将来についてはいろいろ考える。

できるだけ学力を高めて一流大学そして一流会社に就職させたいとか、

何かしっかりしたものを身につけさせてやりたいとか、世の親の思いはどこも同じだろう。

 

しかしだ、子供は自分の子だけではない。

世の中に一杯子供たちがいる。

みな次の社会を担っていってくれる、次の社会にとって大事な宝物である。

その子供たちに対して、我々大人はどれだけの責任意識を持っているだろうか。

 

10年20年後には、いまの子供たちがそれなりの大人として早くも社会を担う存在になっているのだ。

その子供たちにとって、いまがどれほど重要かを大人は意識する必要がある。 

 

そう考えて新聞を開くと、政治面のひどさ加減がこれでもかこれでもかと報道されている。

10年20年先の日本をこういう風にしていこうよといった、政治家らしいビジョンはかけらもない。

 

被災地の復興や原発など、今の問題に追われている?

だからといって、政争や権力闘争に明け暮れている理由はない。

それら以外にも、いろいろ問題は山積しているが、

いずれに対してでも10年20年先を視野に入れた方向性を打ち出すのが政治家ではなかろうか。