直販投信の合宿が長野県の松本市で行われた。
長期保有型の本格派投信はいまや11本にのぼり、
それらを直販する会社も8社を数える。
その経営者や運用責任者が一堂に会して、
現状認識の共有や今後の戦略をトコトン語り合った。
投信ファンドを販売会社を介さず直販するというのは、
日本ではまだまだ定着していない。
証券会社や銀行あるいは郵便局の窓口での投信販売と比べると、
月とスッポン以下である。
なにしろ、投信資産全体の中で0.5%を占めるに過ぎないのだから。
どこも資産残高の伸びが遅々としていて、経営的にはご他聞に漏れず苦しんでいる。
それでも、個人投資家に直接ぶつかっていっているが故に、
顧客の質は抜群に高い。
好例が、どのファンドも毎月ずっと資金の流入増を続けている。
一番古株のウチなど133ヶ月ずっと流入増を記録している。
この点は、日本の投信の多くが新規ファンドと次から次へと設定される横で、
どんどん解約の嵐に見舞われているのとは大違いである。
解約がどんどん出るからと現金化のために保有銘柄を無理やり売っていては、
まともな運用など出来やしない。
逆に、われわれ直販ファンドでは現在のような株安局面で、
これはと思う投資対象をどんどん買い増しできる。
いずれは大きな運用成績の差となってくるのだろう。
運用ビジネスは結果の世界。
直販ファンドの成績が積み上がって世の中の認識が高まってくるにつれ、
どこのファンドも驚くほどの大きさに成長していくのだろう。
それはそのまま、
日本の個人や家計にとって将来への明るさや自信とつながっていくことになる。