国は、働き方改革を進めている。 過重労働や過労死を防ぐということだが、ちょっとやり過ぎの感がある。
今年のゴールデンウィークの10連休も含め、こんなにも休め休めで果たしていいのだろうか。
思い起こすに、1980年代からずっと日本は国を挙げて「働きすぎだ、休め休め」を唱えている。
たしかに、当時は世界の一部でエコノミックアニマルと揶揄されたこともある。
しかし、勤勉でまじめに働く日本人の美徳に対し、世界から羨望のまなざしを受けていたのも事実。
それなのに、日本は役所を中心にして、働くな休みを取れの一本やり。 その政策で企業経営を締め付けてくる。
働かない社員をクビにもできない。 労働裁判に訴えられたら、会社側はまず勝てないといわれている。
マスコミも、サービス残業だ、ブラック企業だと、その方向からばかり騒ぎ立てる。
こんな風潮で、日本の将来は大丈夫なのだろうか? もちろん、労働者の健康や家庭への配慮は欠かせない。
しかしながら、国民が働かなくなって栄えた国など、世界の歴史のどこにもない。
大体からして、なにもかも国が一律に定める必要などない。 働き方など、個人の自由でいい。
のんびりしたい人は、のんびり働けばいい。 働きたい人は、好きなだけ働けばいいのだ。
はっきりしているのは、このままいくと働かないというよりも、働けない日本人ばかりとなってしまう恐れ十分。
多くの企業が4月から新入社員を迎えている。 その新人たちに、しっかりした社会人教育をしてあげたい。
なかでも、働くことの素晴らしさを学んでもらいたいものだ。 給料などをはるかに超えた価値も多々ある。