「情のあるお金」をテーマに対談

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公益財団「お金をまわそう基金」では、月1回のペースで寄付助成先の勉強会をやっている。

今週の金曜日、12日は19時からウチのビル2階で、日本駆け込み寺の玄秀盛さんとの対談および質疑応答がある。

玄さんは新宿歌舞伎町で、もう16年以上も苦しんでいる人たちの無料相談会を年中無休でやっている。

というか、そこに住んでいるから、四六時中いろんな人の相談相手になっている。

これまで5万人を超す弱い立場の人々の相談に乗り、多くの命を救ってきた。

彼自身が幼少の頃から親にも放り出された酷い人生を送ってきた。 生きていくため、ありとあらゆることをやってきた。

それが、40歳を過ぎて、それまで悪をし飽きたのか、これまでの人生から足を洗う方向に生き方を変えだした。

しばらくして、酒井大阿闍梨に出会い仏の道を知って得度することに。 お経を全く読めない坊さんになったわけだ。

酒井大阿闍梨は千日回峰を2度もやった、とんでもない人。 そんな阿闍梨につき従って、東北行脚を重ね玄さんは得度した。

それからというもの、新宿の歌舞伎町に住んで、命を救う相談を玄さんはずっとやってきた。

電話を掛けてきたり訪れる人々は、借金に追われたり、風俗の泥沼から抜け出せなくなったりとか、刑務所を出たはいいが行く場がないとか、それこそ千差万別。

玄さん自身、もう大抵の悪はやってきているから、どんなに酷い境遇の人に対しても、その人の目線で相談に応じれる。

そんな相談を無料でやっているから、玄さんの事務所は年がら年中お金に苦しんでいる。 その流れで、これまで2度も破産宣告を受けた。

こちら、とてもじゃないが玄さんとこのような相談活動はできない。 だったら、駆け込み寺の運営費として世の中から寄付がまわるよう、お手伝いさせてもらおう。

そんなわけで、お金をまわそう基金の助成先のひとつとなってきた。 そんな玄さんとは、会った瞬間から仲良くなった。

話しも目線も合う。 お互い社会に対する公憤を抱きながらも、それをひとつずつ解消していこうとする現実的な面も似ている。

この2月に、玄さんとこが出している「月刊よろず」誌のための対談をした。 表題が、「情のあるお金」だった。

こちらが長期投資をやっていることもあって、お金というものを掘り下げてみようということで、この企画となったというわけ。

対談が、あまりに面白かったので、語り足らなかった分は公開座談会でやろうかとなった。

それが、冒頭の12日の勉強会である。 1位時間ぐらい二人で話し合った後に、質疑応答の時間を設ける。

玄さんに向けて、どんな質問が飛び出すか、大いに楽しみである。 その処理の仕方が、絶対に面白い。

なお、玄さんの活動に対しては、5月にNHKが大きな特集を組むとのこと。

そして、明日10日の朝6時から、NHKのおはよう日本で5分ほど報道される。

これを見て、12日にお出でいただくと、さらにおもしろいと思う。