金融商品での投資、見直しを

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われわれ長期投資家は、利回り欲しさに走るということはしない。

あくまでも、お金に働いてもらって、より良い将来を創っていこうとする。

まだ未知の将来に向けて、敢然と資金を投入するから、リスク投資ともいう。

いってみれば、資本家と同じ行動をする。 その行動をマーケットを通して展開するから、投資運用というわけだ。

金銭的なリターンは、投資運用の過程で勝手についてくる、といったぐらいの大らかな考え方をする。

具体的には、このままずっと応援したいと思える企業を選別し、その株式が安く売られている時に応援株主となる。

どこかで、にわか応援団が買い群がってきたら、しばらく応援を彼らにまかせようと売り上がっていく。

安く買っておいた株式を高く売り上がっていった結果として、投資収益が得られる。

投資収益が後からついてくるから、投資のリターンという。 これが、本当のリスク・リターンである。

ところが、多くの投資家や金融機関は売却益や利回り稼ぎを目的とし、それをもって投資運用としている。

それは本来、投資運用ではなく、資金運用というものだ。 ひたすら利ザヤや利回りを追い回すから、資金運用である。

ともあれ、利回り稼ぎを目的とした投資家や金融機関の多くが抱え込んでいる金融商品には要警戒である。

それらのほとんどが、ゼロ金利時に利回り稼ぎとなるよう設計されてきたから、金利上昇局面にはからきし弱い。

最近、海外の仕組債とかで大きな投資損失を蒙ったという報道がなされているが、これもその一角である。

米国の長期金利は3.9%を超えてきた。 利回り稼ぎをうたった得体のしれない金融商品などよりも、米国債を買う方がはるかに安全である。

そういった乗り換え売りの機運が高まってくるにしたがって、利回り稼ぎ金融商品の足元がグラついてくる。

おそらく、多くの金融商品や投資商品に対し、これから売りが急速に増加しよう。

といっても、ゼロ金利時になんとか利回りを稼げるよう設計された投資商品だ、そう簡単には売れないかもしれない。

はっきりしているのは、インフレも金利上昇も、まだまだ続くことだ。

それにつれて、ゼロ金利時に売り出された利回り稼ぎ商品は、どんどん窮地に追い込まれていく。

われわれ長期投資家にとっては対岸の火事みたいなことになるが、金融マーケットは大荒れとなっていこう。