6月5日(日)の13時半~16時半、お休みの日の午後、ゆったりと生マグロの旨さを堪能しませんか?
和歌山県那智勝浦の港から直送した天然マグロ、それも一度も冷凍していない生を、いろいろ調理して味わうイベント。
会場は、横浜市関内にある横浜ビールの本社レストラン「驛の食卓」だから、横浜ビールを飲み放題。
出来立ての地ビールだから、酵母が生きていて旨いし、悪酔いしない。
この「超贅沢にマグロ三昧を楽しもう」企画だが、生マグロの美味しさを先ずは堪能していただく。
マグロの皮の湯引きからはじまって、いろいろなマグロ料理を味わって、仕上げは熊野米のシャリで5種の握りだ。
イベントの冒頭に、軽く横浜ビールを飲みながら、那智勝浦港と直結したスクリーンで30分ほど勉強していただく。
勉強? そう、「なんでまた、さわかみグループが生マグロの直販クラブをやっているのか」を、知ってもらいたいのだ。
できるだけ多くの人に、是非とも知ってもらいたい。 それだけの意義や、社会的な重要性を皆で共有したい。
どういうことか? 那智勝浦港は天然マグロの水揚げで日本一なんだが、現地の人々のこだわりが貴重である。
いまや、マグロ漁にかかわらず巻き網漁による漁獲が、漁業の主流となっている。
巻き網漁とは、2艘の漁船が巨大な網でもって魚の群れを追い込んで一網打尽にしてしまう漁法。
当然のことながら、漁獲効率は抜群にいい。 しかし、稚魚を含めすべての魚をすくい上げるから、漁獲資源の枯渇化に直結する。
昔からマグロ漁で生きてきた那智勝浦港の漁師たちは、巻き網漁の隆盛に危機感を募らせた。
このままではマグロ資源が枯渇してしまうということで、巻き網漁の漁船は一切入港させない方針に切り替えた。
それが、昭和の早い段階でのこと。 同時に、彼らはマグロを一本釣りする延縄漁に徹してきた。
延縄漁は大きな釣り針を使うから、大きく育った成魚しか食いつかない。 それでもって、稚魚を守れるわけだ。
問題は、水産庁が前年の漁獲実績でもって、マグロ漁の漁獲割り当てを決める。
すると、巻き網漁で効率的に漁獲実績を上げている漁業会社に、割り当てがどんどん集中してしまう。
かくして、効率の悪い延縄漁にこだわってきた那智勝浦港の漁師たちは、もともと漁獲量が少ない上に割り当てを減らされるはで、ジリ貧に喘ぎ続けてきた。
この状態を、なんとか打破しよう。 それが、さわかみ生マグロの直販クラブをはじめた、そもそもである。
天然マグロの生、この旨さは一般に流通している冷凍マグロのパックとは段違い。
直販クラブの会員が増えて、那智勝浦港に生マグロの注文が増えれば増えるほど、漁師さんの収入は増えるし昔の活気が戻る。
同時に、水産庁の割り当ても増やせられる。 それどころか、延縄漁の復活で天然マグロの資源保全にも直結する。
どうですか? 意義も社会性的かつ地球環境への貢献も、たっぷりあるでしょう。
それでいて、参加費は7500円なので、価値ありますよ。 お申し込みは、さわかみ財団へ5月27日まで。