荒れ模様、新総理はどう御していくか

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今日の午後、自民党の新総裁が決まる。 国会の議席数からみて、そのまま新総理となっていく段取りだ。

4人の候補のうち誰が選ばれるかは、今日の夕方には確定しているはず。

誰が新総理になろうと、相当な荒れ模様での船出となるのは間違いない。

荒れ模様は金融マーケットのみならず、経済や社会全般にも広がっていくと考えておこう。

先ずは、カネあまりバブルが崩れ出すのは、もはや時間の問題と思われる。

株式や債券市場が暴落から売り逃げの修羅場へと陥っていけば、投資家の間で巨額の投資損失や評価損が発生する。

同時に、債券市場の大崩れで債券の流通利回りが急上昇、つまり長期金利の急騰を招く。

国や日銀がいくら政策金利をゼロ状態に抑え込もうとしても、市場金利の上昇にはブレーキをかけられない。

その間にも、銀行など金融機関などでは不良債権の山が築かれていき、天文学的な金額の資産デフレに発展していく。

当然のことのように、バブルに踊り狂った企業や金融機関の間で資金繰り不安や経営難が急浮上してくる。

そうなると、いまのカネあまり経済が一転して資金不足となり、信用収縮が経済の現場を襲う。

いまや経済活動の現場でも、長期金利の急上昇や信用収縮で企業の淘汰が頻発する段階に入っていく。

一方、国家財政も大ピンチを迎える。 長期金利の上昇で国債発行に急ブレーキがかかる。

日銀も大量保有してきた国債や株式ETFの大幅値下がりで、財務の急悪化で信用を失墜させる。

もはや日銀に事実上の財政ファイナンスで、大量の国債発行を買い取らすことはままならない。

ということは、国も日銀もお手上げに近い状態に追い込まれて、さしたる対策も打てなくなると考えるしかない。

ここまで書いてくると、やたら悲観的に映るかもしれないが、実は悲観どころか明るい方向が見えてくるはず。

上に書いた大混乱は、日本経済ならびに経済活動の正常化には避けて通れない道なのだ。

そもそも金利がゼロで経済が動くはずもない。 また資金を大量に供給すれば、企業経営をバブル化させるだけである。

それでなくても財政の悪化にブレーキをかけることなく、ゾンビ企業などを大量に放置してきた。

そういった無理というか、政治の無策と事なかれ先送り主義が招いた経済や社会の大混乱である。

一度ここは、ガラガラポン状態に叩き込まれた方がいい。 その混乱の中から、自助自立の個人や企業が浮上してくるのだ。

このあたりを把握して、強力にリーダーシップを発揮してくれたら、新総裁は歴史に名を遺すことになろう。