昨日から、「さわかみオペラ in 徳島」のクラウドファンディングを開始した。
ありがたいことに、初日で早くも目標額の100万円を突破した。 といっても、本番はこれからだ。
初日の分は、満を持していたサポーターの皆さんからの入金が、続々と来着しただけのこと。
計画当初から、250万円~300万円は集まってほしいねと、内々で語り合っていた。
こういうことだ。 クラウドファンディングの案内にも書いたが、12月4日の徳島オペラ公演を皆の参加でもって、とんでもなく素晴らしいものにしてしまう。
ベースは、4000円のチケット代でもって最高の公演を約束しよう。 それは、昨年までの実績で証明している。
その上に、これだけお金が集まれば、照明や舞台装飾そして弦楽器を入れたりで、舞台はびっくりするほど充実するのだけどと願っていた。
そこを、今回のクラウドファンディングで訴えているのだ。 その素晴らしさは、12月4日に来て観てもらったら、十分に納得してもらえる。
となると、4000円のチケット代はとんでもなく価値のあるものになり、来年のクラウドファンディングに拍車がかかる。
見事なる、見える化であり、将来さらなる発展につながっていく。 まさに、長期投資の考え方である。
さわかみオペラ財団では、世に一般的な公演収入と各種の助成金をベースとした事業でもって良しとする気は、さらさらない。
それだと、なかなか運営も苦しく、熱烈な音楽ファンに限られた展開となりがちである。
現に、音楽ファンの高齢化もあって、多くの音楽団体が尻すぼみの経営に喘いでいる。
その点、新参者のさわかみオペラ財団は独自の方向性でもって、世に訴えようとしてきている。
すなわち、最高水準のオペラや音楽公演を、できるだけ安いチケット代で、できるだけ多くの人に楽しんでもらのを、絶対的な原点とする。
ということは、どう逆立ちしても儲かるはずがない。 やればやるほど赤字が膨れ上がり、潰れ行くに決まっている。
そこが、挑戦である。 世の多くの公演が採算に縛られる中、こちらは音楽性や芸術性のレベルにこだわり続ける。
当然のことながら、音楽レベルの高さのみならず、その希少性でも価値は高まっていく。
その価値を、高いチケット代にして売り込むのではなく、広く人々の認識としていく。
それが、さわかみオペラ財団の活動に賛同する応援団となっていってもらうのだ。
具体的には、賛助会員費がどんどん集まってくれるようになっていく。 それでもって、経営が成り立てばいい。
これは、寄付文化を広めていくのと同じで、人々にお金の出し癖をつけてもらうのは簡単な話ではない。
それでも、お金をつかう文化を広めていく挑戦は、日本経済や社会の活性化に不可欠である。
ともあれ、人々にお金をつかうことの価値と満足や充実感を実感してもらい、それを生活の一部にまで高めていくことだ。