連休中に、よーく考えてみよう

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毎週水曜日にやっている、インターネットTV「さわかみチャネル sawakami.tv」生放送(19時~19時半)、面白いよ。

先週のテーマは、ゴールデンウイークだったが、ちょっと辛口のコメントに終始した。

楽しみにしていたゴールデンウイークを前にして、辛口の話なんてウンザリだと思われるかもしれない。

まさに、そこだ。 自分の主張したいところは。 まとまった休みが取れて、ありがたい。

それは、自分とて同じ。 さあ、なにをしようかと、いろいろ考えるのも楽しい。

ただ、忘れてはならないのは、5月の連休なんてのがあるのは、日本だけだということ。

昨年は11連休、今年も今日を含め3日お休みを入れれば、やはり11連休だ。 まさに、ゴールデンウイークだ。

さらには正月休みとして、年末も役所などを含め多くの会社は、12月28日から1月4日まで7連休がある。

かつて、1950年代、60年代、70年代と、みなガムシャラに働いていた頃は、それも意味があった。

盆休みを含め、年に3度くらいは骨休みをしよう、よく働いたご褒美だといった感じで、素直にありがたかった。

その後、日本人はエコノミックアニマルだと、世界から非難を浴びるようになって、1980年代からは様相が一変した。

政府が音頭を採って、日本人は働きすぎだ、もっと休みを取れの大合唱が始まった。

同時に、祝祭日がどんどん追加されていった。 結果、日本は世界で最も旗日の多い国になった。

そして、かつてのエコノミックアニマルは遠い昔の話、それどころか本当に働かない人が増えた。

そもそも、国民が働かなくなって栄えた国なんて、世界の歴史のどこにもない。

ところが、日本では延々と40年にもわたって、国民に働くな、もっと休めと国を挙げて言い続けている。

その結果はどうだ? 経済はジリ貧で、財政は悪化の一途。 将来の世代に夢や明るさどころか、ツケだけをまわしている。

そして、国民はゴールデンウイークや正月休みはじめ多くの祝祭日を、もう既得権のように考えてしまっている。

その横で、給料は減っていくばかり、年金はじめ将来が不安だといって、みな暗い顔をしている。

そろそろ、ここで立ち止まって考えてみよう。 このまま不安で暗い人生を、自分も子供たちも歩んでいっていいのかどうかと。

それは国や社会制度の問題だ、そう言ってしまったら終わり。 良くなることなんて期待しない方がいい。

経済も社会も、一人ひとりの意思と覚悟と情熱でもって、良くも悪くもなる。

このあたりで、われら日本人は気合を入れ直して、活力のある経済や社会を目指して汗を流すときだろう。

連休の休みの合い間に、ちょっと考えてみませんか?