先週の半ばから週末にかけて、ずっと考えてきたのが、この金融バブルいつまで続くのかだ。
世界の機関投資家やマーケット関係者の間では、まだまだ買えるとする向きが圧倒的な多数のようだ。
強気筋というか楽観派の最たるものは、一部の株価のすさまじい上昇は将来を先取りしてのことだとする見解である。
つまり、現在の株高はバブルどころか、いずれ業績の爆発的な向上となって表れるというわけだ。
たしかに、デジタル社会とかの到来で、とんでもない高成長企業が出現する可能性はあろう。
それでも、機関投資家やマーケット関係者の楽観論には、やはり無理があると思う。
かりに、新しい成長分野がとんでもなく巨大な産業になっていくとしても、今を時めくGAFAMなどがそのまま覇者であり続ける保証はない。
むしろ、高成長分野であるが故に新規参入企業も多く、すさまじい競争が展開されるのは間違いない。
その過程で、数限りなく多くの企業が淘汰の嵐に翻弄されよう。 まったく新しい企業も顔を出してくる。
ということは、現在のGAFAMなどの株価評価だが、2年5年先にどうなっているのか神のみぞ知るのところなのだ。
それでもガンガンの強気で買い続けるというのは、バブル買いの域を超えないと断じるしかないのでは。
そう、現行の壮大な金融バブルが、彼らの強気見通しを裏付けているだけのこととも言えよう。
たしかに、株価には将来を先見する特殊な力がある。 しかし、その先見力もバブル時には通用しない。
バブル買いの熱気に乗った株価高騰が、あたかも株価の先見力が働いているかの如く映ってしまうのだ。
まあ、強気を張っている世界の機関投資家もマーケット関係者も、好きなだけ買い続けたらいいだろう。
そんな彼らも、自然の摂理には逆らいようがない。 すなわち、買いまくれば買いまくるほど、将来の売りが多くなる。
彼らがバブル買いにどっぷり浸っている間も、下げのエネルギーは着々と蓄積されて行っているのだ。
われわれ長期投資家は、こんなバブル買いからは離れて、バブル崩壊後の買い出動を待とう。