ここは守りで、攻めはその先だ

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長期の資産形成で、大きな試練が近づいてきている。 超大型の台風が接近しているから、厳重警戒を怠りなくだ。

この長期投資家日記では、ずいぶんと早い段階からバブル警報と、その崩壊への対応策を発信している。

ここまでのところ、そういった事態には陥っていない。 だからといって、ごめんなさい、発信を中止しますなんて言う気はない。

むしろ、ますますをもって強くバブル警鐘を鳴らし,崩壊への準備を早めようと強調したい。

とにもかくにも、バブル崩壊の痛手を最小限に食い止める、そして暴落後からの攻めに注力することだ

長期の投資運用において、これは最重要で最高度の戦術となる。 後手にまわるなど絶対に許されない。

早い話、まだ株価などの上昇が続くと主張する強気筋でも、せいぜい10%かそこらの上値追いを想定してのことだろう。

ここから株価が2倍に、たとえばNYダウ平均株価が現在の33,000ドルから60,000ドルになるなんて、誰も考えないはず。

一方、バブルがはじければ売りが殺到し、株価などは簡単に30%~50%安となる。

暴落後の反発高、そして株価などの本格的な戻り局面でなら、いくらでも2倍高を期待できる。

投資運用の安全性と効率からみても、バブル高からは早めに降りて、次のラウンドの準備を怠りなくが一番である。

実は、それだけでは終わらない。 ここからは、長期の投資運用の戦略である。

バブルに踊り狂うのは、投資家のお好きにで構わないが、バブル崩壊後の投げ売り局面では宝の山が露出する。

多くの投資家が酷い痛手を蒙って現金確保を急ぐあまり、通常なら手放さないものまで売りに出してくる。

われわれ本格派の長期投資家は、そういった投げ売りの中を選り取り見取りで宝物を片っ端から拾っていくのだ。

通常であれば、先ず手に入らないものも、バブル崩壊後の暴落時には思いがけず転がり込んでくる。

リーマンショック後、ニューヨークはマンハッタンのこの地区とか、パリのオペラ座のこの地区とか、100年越しで狙っていた不動産物件を、ようやく手に入れた保険会社があった。

これらなんぞ、世界的な投げ売りが集中している時でないと、まず出てこない貴重物件である。

投げ売りせざるを得なくなる立場か、そこでニンマリと買い仕込める立場か、天と地の差となる。

それもこれも、早め早めの行動あってのこと。 バブル崩壊の津波はとにかく避けることだ。