この長期投資家日記では、「ここからは売りだ!長期投資を残してすべて」の大キャンペーンを張ることにした。
これまでも折にふれて、金融バブルの崩壊は近い、長期投資に徹しようと訴えてきた。
その訴えを、もっと強化していく必要があると判断してのこと。 これは、長い経験から湧き上がってくる、社会的責任意識のしからしめる判断でもある。
それでもって、多くの人々が金融バブルの崩壊で蒙る被害を、できるだけ抑えることに貢献したい。
もういつ発生してもおかしくない金融バブルの崩壊だが、今度のは歴史に例をみない悲惨さとなろう。
これだけ各国が金融を大幅緩和し、中央銀行が異常なまでの資金供給をして醸成してきたバブルだ。
その崩壊ともなれば、落差は尋常でないほど大きくなって当然である。 金融マーケットはもちろん、経済や社会にも大混乱をもたらそう。
その時、とんでもない被害が想定されるが、しかるべき手を打っていけば、被害はいくらでも抑えられる。
しかるべき手を打つ? そう、われわれ本格派の長期投資家に黙ってついてきてくれればいい。
われわれ本格派の長期投資家はずっと前から、この金融バブルとは一線を画した行動をしてきている。
いつ始まってもいいバブル崩壊を、むしろ待ち望んでいるぐらいだから、いくらでも打てる手を考え出せる。
具体的には、いまある投資勘定は片っ端から売っていって、バブル相場から一刻も早くおさらばすることだ。
バブル高を売って現金化を急げば、来る金融バブルの崩壊の被害からは無傷で逃れられる。
次に、現金化した資産を預貯金に入れてはいけない。 金融バブル崩壊で金融機関の財務が大きく傷つくのは必定。
資産の置き場所として決して安全ではないし、現金そのものがいずれ襲ってくるインフレの餌食となってしまう。
現金化した資産は次々と、本格的な長期運用の投資勘定にシフトしておこう。
資産の置き場所を厳選するのだ。 ちょっとでもバブル高に乗っているような匂いのする投資商品は、すべて外す。
せっかく金融バブルと、その崩壊による混乱からは脱出したのだから、今度は迷わず長期投資の世界に入って来てもらいたい。
その点、長期保有型の投信ならば、資産は信託財産として守られるから安全だし、ポートフォリオも実体経済をベースとした企業組み入れに徹している。
ここまでを先ず実行してもらえれば、来る金融バブル崩壊を余裕を持って眺めていられるというもの。