コロナ後の世界

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コロナ感染者は世界全体でみると、もうすぐ1億人を超える。 猛威は一向に収まらない。

日本も緊急事態宣言を発生したりと、感染防止に躍起となっているが、果たして2月7日には宣言を解除できるのかどうか。

なんとも、やっかいな問題が地球を襲ってきたものだ。 ウイルスという眼に見えない敵に、どう対抗したらよいのか。

とはいえ、ワクチンの供給が軌道に乗り始めたし、いつかはコロナ問題も過去の出来事となっていくのだろう。

そんな中、世界経済や人々の生活には、一体どんな変化をもたらすのだろうか?

たとえば、コロナ感染防止で事務作業や物品販売のオンライン化が相当に進んでいる。

たしかに人の移動を減らし、余分なコストを削減するという効果は出ている。 だが、その反動も考えておいた方がいい。

対面での仕事が減り、電子化した無機質な商売が多くなるにつれ、人との接触や人間の感情といったものへの回帰心理も働きだす。

早い話、居酒屋で一杯やるとか、美味しいレストランで楽しいひと時を過ごすといった需要はなくなりっこない。

また、仕事の面でもオンラインで済ませる分野と、あくまでも顔を合わして交渉した方がいい分野との棲み分けも、はっきりしてくるのだろう。

当然のことながら、出張をはじめとして旅行の需要も、案外と復活してこよう。

以前とまではいかなくとも、サービス産業全般に相当に活況となるのは間違いない。

そこで考えたいのは、コロナ不況でプレーヤーたちの顔ぶれが大きく変わってしまうということだ。

現下の苦境で店をたたむ人たちが続出する一方で、新たに商売を始める人も出てくる。

閉店が相次ぐ中、新規に事業を興そうとする人たちにとっては、テナント料が安かったり居ぬきで借りたりできる。

相当に有利な条件で事業をはじめられるのだ。 新規事業でなくとも、ここで拡大経営に踏み込む事業家にとっても、大いなるチャンスである。

そう、コロナ禍が収まってくるにつれ、民間企業の間で相当にダイナミックな動きが見られよう。

同時に、勃興する地域もあれば、そのまま廃れていく繁華街も、はっきりしてくるのだろう。

まさに、経済は生き物であるということを如実に見せつけてくれよう。

ここは、コロナとかで縮こまっているのではなく、次に来る新しい展開に思いと期待を込めて注視しよう。