連休中に、じっくり考えよう

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明日から、4連休。 週末の土日に、敬老の日と秋分の日が重なったもの。

ちょうどよい機会だ、マーケット、世界経済、長期投資、等々いろいろ考えてみよう。

考えるといっても、常識をフル稼働させて、自分の頭で「この先、どうなるのだろうか」考えてみるのだ。

こんな具合だ。 コロナの感染はまだ続いている。 下火に向かいつつあると思いたいところだが、ブラジルやインドではまだ増えている。

都市活動を通常に戻してきたヨーロッパでは、あちこちで感染の再拡大が報道されている。

世界経済の落ち込みは続いているが、一時ほど酷くはなくなっている。 とはいえ、まだマイナス成長圏だ。

タガの外れたような財政出動と中央銀行による資産大量買取で、世界中が金あまり状況にある。

また、ゼロ金利やマイナス金利が定着して、企業経営は世界中どこでも相当に弛緩してしまっている。

金融マーケットは株式市場のバブル高に象徴されるように、行き場を失ったマネーの溜まり場となっている。

さて、そういった現状だが、ひとつひとつを洗い出して、果たしてどこまで続くかを考えてみよう。

コロナ感染がどこまで広がるかは、わからない。 ただ、いつのエピデミックでもどこかでは下火になっていく。

それにつれて、というかそれが待たずに、世界の経済活動は必ずプラス成長軌道に戻っていく。

なにしろ、現在78億人の世界人口だが、毎日20万人ずつ増えているのだ。 成長スピードはともかく、拡大しない理由はない。

一方、各国の財政は悪化の一途であり、その穴埋めとしての増税はいずれ必ず検討課題として浮上してこよう。

また、中央銀行による大量の資金供給で、お金の価値がどんどん下がっているのは間違いない。

つまり、インフレは既に始まっているのだ。 たまたま世界的にみて、なにが価値あるのかはっきりしなくなっている。

それで、インフレは着実に進行しているが、これといって目に見えるようなマネーからモノへのシフトは発生していないだけのこと。

せいぜい、金融マーケットにおいて債券をマイナス金利まで買い上がったり、ハイテク株中心にバブル高しているぐらい。

常識で考えると、財政支出の拡大はどこかで限界を迎え、増税問題が浮上してくる。 それは、バブル株高にはマイナス要因となる。

大量にバラ撒いてしまったお金は、インフレという結末を迎えざるを得ない。 その時に買われる株式は?

こんな感じで、投資対象は狭められて行っていい。 それが、長期投資の考え方である。