週末は会津喜多方で、オペラコンサートを開催した。 200名の会場ビッシリの来場者で大盛況だった。
昨年に続き2度目の開催だが、各地から大勢の方々が楽しみにして来てもらう。 その流れが定着してきた。
今回も、東京、名古屋、徳島、山形、北海道、ハワイからの来場者が地元の人たちと一緒になって交流を楽しんでもらえた。
さわかみオペラ財団が大事にしている、オペラコンサートを楽しんだ後のレセプションは、ひとつの文化を創りつつある。
今回も、チケット販売と同時にレセプションの予約が、どんどん入ってくれて会場の設営に時間がかかってしまった。
お酒を飲み、地元の食を楽しみながらだが、会話の花が咲くこと咲くこと。 みな楽しそうだった。
それだけでは終わらない。 当日の主催会場である大和川酒造の直売場は、ちょっとしたパニック状態となった。
20種類ほどのお酒を試飲しては、あれを買おう、これも買ってみようかで、ごった返していた。
注文して支払いをする人の長い列に加え、宅急便で送る人の対応にも追われ、職員は大わらわだった。
眺めていて面白かったのは、みなさん試飲しながら、あれもいいこれもいいで夢中になっている。
日本酒の奥深さに会話が尽きない。 こういったものも、立派な文化である。
実は、まだあるのだ。 各地からの皆さんは、どうせ喜多方に行くのならと、前もってコンサート以外の楽しみも準備しての参加。
会津地方の経済活性化に、ちょっとばかし貢献できた。 人の往ったり来たりは、結構お金を落としてくれるもの。
12月は14日に徳島でオペラコンサート開催するが、こちらも全国各地から楽しみに参加される。
もちろん、会津喜多方の人々も12月の徳島への旅行を楽しみにしている。 良い交流の輪が広がってきている。
その前に、11月8日~11日は、「さわかみオペラ財団と行くハワイ特別企画」がある。
地元のユースオーケストラ(700名)からオーディションで選抜した奏者によるコンサート他、楽しみは盛りだくさん。
ここまで、遊びのことばかり書いているように映るかもしれないが、成熟経済においては第1級の重要課題である。
いつも書いているように、文化・教育・芸術・スポーツ・技術・寄附・NPO・ボランティアといった分野で、もっともっとお金をつかう必要がある。
そういった分野にお金が流れ込んでいくことで、新しい産業が生まれる。 それが成熟経済活性化の一大要因となっていくのだ。
いつまでも成長期経済のように、大量の資金供給で企業に投資を迫り続けるだけが能ではない。
いかに国民にお金をつかってもらうかが、成熟経済日本にとって一番の起爆剤となる。
そのためには、「お金をつかうことで、こんな楽しみもあるのか」といった実感を、どんどん味わってもらうのが先決である。