あれこれはいい、とにかく買っておこう

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昨日のさわかみ投信の運用会議でも、これはと思う企業が大きく売られたら、しっかり買っておく姿勢を確認した。

われわれ長期投資家からしたら、トランプ政権が世界経済を引っ掻き回してくれるのは大歓迎。

その都度、マーケットは「また不安材料が出た」とかで売りが殺到する。

一方、こちらはゴキゲンの買い仕込みができる。 実にありがたい存在である。

大きな読み込みさえしっかりしておいて、経済の本質的な部分のみに絞り込んでおけば、なにも怖いことはない。

大きな読み込み? 大量の資金供給でかさ上げしている、張りぼての景気は中身がなく、どこかでプスッと穴が開く。

また、ゼロ金利やマイナス金利に踊っている経済活動は、どこかでバブルとインフレを招くだけ。 金利も急上昇する。

すごい混乱は避けられないだろうが、世界経済の本質的な部分は大揺れしながらも続いていく。

本質的な部分? そう、現在74億人強の世界人口は2050年の97億人に向かって、毎日20万人ずつ増えていっている。

その人たちの生活は何があっても続く。 それを支える企業活動も、一時として途切れることはない。

そこの部分だけに絞り込んだ上で、長期の応援に耐えら得る企業の株式を買い仕込みしておくのだ。

これほど安心できる投資は他にない。 まさに、長期投資の真骨頂発揮である。

一方、マーケットはトランプだとか貿易戦争だとかで過剰反応を繰り返している。

考えたらわかるが、トランプ政権もあと2年、間違えても6年のこと。 長い時間軸でみれば、一時の嵐にすぎない。

自国優先の保護貿易などによる閉鎖経済も長く続いたためしがない。 毎日20万人ずつ増え続ける世界人口を賄えっこない。

ありがたいことに、そういった短期視野の混ぜっ返しが、われわれ長期投資家に絶好の買い場を提供してくれるのだ。

だから、あれこれ言わず、安いところはしっかり買っておこうというわけ。