日本株市場もだが、世界のマーケット全体も荒れてきた。 面白くなってきたね!
面白くなってきた? 株価が相当に下がっているというのに? さわかみファンドの基準価額も下がっているではないか?
われわれ長期投資家からみると、株価全般が売られて下がっているというのは、待ってましたの買い場が押し寄せてきているわけだ。
さわかみファンドの基準価額が下がっているということは、お客様にとっても絶好の買い増しチャンスなのだ。
投資は、将来価値の高まりを期待できる対象を、世の評価が低い間に買い仕込んでおくのが大原則。
すなわち、もっともっと頑張ってほしいと思える企業の株式がマーケットで大きく売られている時は、最高の投資チャンスというわけだ。
投資の大原則からすると、最近の荒れ模様マーケットで買い出動しないなど、投資家の名折れである。
ところが、世の多くの投資家は機関投資家を含めて、最近のようにマーケットが荒れてくると、もういけない。
株価全般はさらに下げるのではないかと脅えたり、早めに売って現金ポジションを高めておこうとしたりで、買うどころではない。
彼らは安い間に買っておこうなんて気は、これぽっちもない。 どこまで下がるのかの不安で右往左往するばかり。
実は、来年に向けて世界のマーケットは荒れるよと読むのは、そういった右往左往する投資家が山ほどいるからだ。
どういうことか? 10年前のリーマンショックで、先進国中心に史上空前といわれる金融緩和を実施した。
大量に供給された資金の一部が不動産や株式市場に向かった。 それが、ミニバブル化した挙げ句、昨今の崩れに至っている。
そう、いま大慌てとなっている投資家の大半は、金あまりの勢いに乗った連中である。
株価でも上がるものなら何でもいい。 とにかく上昇気流に乗って稼ごうとする投資家(?)達だ。
そんな連中だから、株価の上昇気流が途絶えたら、もう一目散に逃げるしかない。
そういった連中の売りは、マーケットが下がれば下がるほど出てくる。 最後は叩き売りにまで発展する。
ということは、ミニバブルの対象となった株式の棒下げにつられて、まともな企業の株価も下がる可能性が出てくる。
そこをしっかり買い仕込んでおこうとするのが、われわれ長期投資家である。 だから、面白くなってきたぞなのだ。
さわかみファンドにとっても、ここからの下げをどんどん買い増ししたい。 お客様からの軍資金は大歓迎である。