ソフトバンクグループの株式公開が12月19日に決まった。 新規上場で、2兆6000億円ほど調達するという。
80年代後半にNTT株の新規公開で2兆3000億円を集めたが、今回はそれを上回る最大規模となる。
これだけ巨額の資金を市場から調達するとなると、マーケットは明か暗かどちらかに大きく振れる。
明は、ソフトバンクグループの新規上場で、ITやAIの分野中心に投資や投機の火が燃え広がる図式だ。
それは世界的な金余りを背景とした、ここまでのマネーバブルをさらに加速させる起爆剤となる。
暗は、市場から2兆6000億円も吸い上げられるという警戒感で、株価全般が12月19日を待たずに下げだすという図式。
ここまでは金あまりを最大の買い材料としてきた株式市場だ、需給の崩れは強烈なボデーブローとなる。
さて、どっちの方に分があるだろうか? 相場のことは神のみぞ知るの世界だが、暗と出る可能性は高い。
いつのバブルもそうだが、終わってみて初めて「あれは、バブルだった」と、みなが認識する。
バブルが終わる時とは? そこまでの買いたい熱気がスーッと蒸発して、高値を追っていた株価全般がはしごを外されたようになる。
はしごを外された株価全般は、しばらくするとガタガタと落っこちはじめる。 そして、一気に値崩れしていく。
今回もおそらく、ソフトバンク上場を前にして株価全般の買い熱気がスーッと引きはじめるのだろう。
そして、2兆6000億円の資金調達が引き金となって、マーケット全般が大崩れに転じる。
そう考えるに、マネーバブルは終焉の途に就いたと判断できるのではなかろうか。
われわれ長期投資家? もちろん、絶好の買い場到来である。 大きな株価値崩れを待ってましたの買い仕込みに入っていく。
さわかみファンド? できればいまのうちから、どんどん軍資金を届けていただいて、マーケットの大崩れを待ちたいものだ。