経済もビジネスも、不足する方に重点をシフトしておくことが、成功の鍵である。
有り余ったものには、誰も見向きもしない。 供給過剰で、値段は下がっていく。
ところが、いますでに足らないものや、これから足らなくなりそうと思うや、皆が我勝ちに買い求めようとする。
人間も同じこと。 最近はすぐ体調を崩すとか、頑張りが続かないとか、柔な人間が多くなってきた。
昨日の続きみたいになるが、働き方改革とかの悪い影響か、働くことの崇高さを日本人は捨て去ろうとしている。
そうなればなるほど、がむしゃらに働く人間に対する需要は高まる。 それが世の中というものである。
よくいわれるワークライフバランスとか、人生を楽しむとか、いろいろな価値観があっていい。
そんな中、日本人の多くが働かない方向へシフトしていくとなれば、働くこと大好き人間の価値は高まっていって当然である。
経営サイドからみても、サービス残業とかの廃止で一律に早く帰れと社員に促すのには、賛同できない面が多々ある。
仕事を通して学ぶことはいくらでもあるし、先輩から後輩への技術やDNAの伝承が、どれだけ重要かは論を待たない。
苦しい仕事を切り抜けることで団結力が増し、チームは強くなっていく。 仲間意識も高まる。
それが持続力のある企業発展につながっていくし、より良い価値を社会に残していける。
そういった長い時間軸で物事の価値を判断し、先手を打っていくのは、長期投資の考え方と軌を一にしている。
となれば、さわかみグループにとって、働くこと大好き人間の養成は、絶対やっておかなければならない長期投資といえる。
そういった考えでもって、長期投資塾を始めた。 広く世の中から有為の人間をかき集めて、長期投資の考え方を叩き込んでやるのだ。
もちろん、さわかみグループにおいても、より良い世の中づくりに挑戦したい人間を、静かに募集している。
投信はじめ、仕事は半端ではない。 働くことの厳しさと喜びを、たっぷり味わってもらいながら、人間を鍛えていくのだ。
無茶苦茶に働いて、すこしでも世の中に貢献したいと願う若人は、どんどん挑戦してきてもらいたい。
明日は出張のため、お休みです。