人間の鍛え直しが、喫近の課題

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日本経済や社会をなんとか活性化させたいと、政府はもちろん国民のみなも願っている。 しかし、それほど選択肢はない。

そもそも、日本経済が成熟化してきており、以前のような活力は期待すべくもない。

そこへ、少子高齢化の進展で若年層が相対的に減っていき、高齢者への社会保障費は増大する一途となっている。

それ以上に、高度成長と長い繁栄におぼれたのか、日本人全般に人間が柔になってきているのが問題である。

大体からして、80年代からずっと国を挙げて、働くなもっと休めを大合唱してきたのがおかしい。

国民が働かなくなって栄えた国など、歴史上どこにもないというのに。 現に、祝祭日は世界で一番多い国となった。

働き方改革とか聞こえのいい政策ばかりが喧伝される横で、働くことの尊さがないがしろにされている。

さらには、平等平等というあまり、競争させないとか敗者をつくらないとかの、おかしな教育がまかり通っている。

これでは、いくら企業にイノベーション(創造的な破壊を伴った革新)を迫ったところで、人間がついてこない。

冒頭に、それほど選択肢はないと書いたが、実は人の資質の問題が横たわっており、その根は相当に深い。

多くの人が、このままではマズイと思いながらも、国頼み他人まかせの無責任に流れている。

自助自立の精神と迫力はどこへやら、日本全体がユデガエルへの道をひた走っているのだ。

さわかみグループでは、そういった世の風潮に危機感を覚え、より良い世の中づくりに挑戦したい人間を、どんどん集めようとしている。

せっかくの人生だ、思う存分に暴れたいといった、気概のある若人を徹底的に鍛えたい。

世の教育がおかしいと思うならば、おかしくない教育を模索し実践していくのが、活力ある社会に向かっての第一歩となるはずである。