お久しぶりです

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イタリア出張で、ちょうど1週間ぶりの長期投資家日記。 ずいぶん久しぶりみたい。

現地でも世界のマーケットの荒れぶりを追っていて、いろいろ書きたかったが、まあいいかと流してきた。

流した? ずっと前から書いてきた荒れ模様だが、こんなもの未だはしりの段階である。 それで、まあいいかとした。

で、荒れ模様とは? 世界的な金あまりが、株式や不動産をバブル高にしてきた。

バブル高? 値上がりするものに、あり余った買い資金がどんどん集中して、価格が高騰する現象だ。

値上がりしているから買う、買うからさらに値上がりするのスパイラル上昇で、アップルやアマゾンの株価時価総額が100兆円を超えた。

平常のマーケットならば、買いのエネルギーと売りのエネルギーが交錯して株価が時々刻々と形成される。

そこには、予想利益などファンダメンタルズやその時々の投資や投機の思惑が織り込まれていく。

つまり、時々刻々と形成されていく株価には、それなりの中身があるわけだ。

ところが、バブル高の場合は、あり余った資金が儲け先を目指して、ドドッと流れ込むだけのこと。

いってみれば、投資対象はなんでもかまわない。 値上がりしてくれればOKで、そこへ資金がいくらでも群がり集まってくる。

そういったバブル高は紙風船のようなもので、空気を入れ続けなければ、すぐ萎んでしまう。

買いの資金流入が止まると、その寸前まで宙を舞っていた株価が、糸の切れた凧のようになって急降下するのは避けられない。

だから、そのうち荒れるよと書いてきたわけだ。 ここまで、さしたる理由もなしに買い上げられてきた銘柄群が、ストーンストーンと値を崩していくことになろう。

さしたる理由もなしにの中には、AI 関連や金融株も入ってくる。 やたらと大騒ぎしてきた面が多分にある。

ETF組み入れ銘柄群も、株価のバブル高に乗って値上がりしてきただけといった面が強く、その反動安も出よう。

われわれ長期投資家からみると、ここからの荒れ模様は、金あまりの買いで宙を舞ってきた株価が崩れ落ちていく段階にすぎない。

それにつられて株価全般が大きく下がってくれたら、それこそ中身のある銘柄群の大バーゲンセールとなる。

一般投資家やマスコミにとっては、株価大暴落ということになろうが、長期投資家にはチャンス到来である。