昨日は運用会議の番外編として、
弊社のリサーチ陣にウチの長期投資について改めて皆に確認した。
一般的な機関投資家の運用では、
顧客資産をいかに守り育てていくかが第一義目的となる。
弊社では、それは機関投資家の心構えとして当然のことだが、
同時に経済の現場へリスク資金を投入する役割を果たすことも忘れない。
投資というものは、
将来の経済社会を築いていくべく未知の世界に踏み込んでいくことである。
未知の世界というぐらいだから、
できるだけリスク抑えて投資リターンを狙うとかの計算ずくで、
事が運ぶなんて甘ちょろいこと言ってはいられない。
ここから先なにが起こるか知れたものでない未知の世界へ敢えて飛び込んでいくのだから、
リスク資金の投入というわけだ。
顧客資産の最大化に全力を尽くしつつも、
だからといって現在の安全大事に終始して、
将来の経済拡大に縮こまっていては長期投資家の名が廃れる。
5年10年の時間軸で企業を徹底的に応援していくには、
相当に腹の据わったリサーチをやらないとね。
“投資合宿へ行こう!”のお知らせ
これまでのセミナーとは一味違う、新しいスタイルの勉強会を開催します。
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【国民ファンドで日本経済を活性化する】
日本株市場は買えば上がる環境にある②
その嵐も、どうやら一段落しつつある。企業や銀行による株式の持ち合いや生保の政策保有は、全発行株数の10%以下となってきて、もうそれほど売り余地はない。生保一般勘定の保有株削減を含め、日本株市場での構造的な売り圧迫要因は霧散しつつあると考えられる。
このような状況下で国民ファンドが登場すると、日本株市場はおもしろいことになる。長く上値を抑えてきた構造的な売り圧迫要因が薄れてきており、ちょっと腰のすわった買いで株価全般は上昇しやすくなっている。そんなところで国民ファンドが登場して、個人の預貯金マネーを長期の株式保有に振り向ける役割を果たすことになれば、日本株市場は力強い上昇軌道に乗っていく。
一方、日本企業はといえば多くが自助努力を重ねてずいぶん筋肉質になってきている。個別企業をていねいにリサーチすると、経営力の違いに驚かされる。ファンダメンタル主体の株式投資を積極展開できる環境が整ってきているわけで、そんなところへ国民ファンドが日本株の現物買いというテーマで運用コンペを仕掛けるのだ。各ファンドは個別株物色で思う存分に運用成績を追求できる。
つづく・・・