マーケットって、こんなもんよ!

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この2週間というもの、投資家の多くはさぞかしヤキモキしているだろうね。

34年ぶりの高値更新だ、さあここから日経平均株価は4万円台を固めて、さらに上を目指すぞ。

そういった高揚感に、市場関係者やメディアはもちろんのこと、投資家も湧きたっていた。

ところが、その後は冴えない相場展開で、むしろ下げ基調が強まっている。

証券マンなど市場関係者やメディアは、この状況をそれなりの理由をつけて、ああだこうだと語っていればいい。

一方、投資家たちはというと、そうのんびりと構えてはいられない。

さあこれからだと期待を高め、気合を入れていたのに、肩透かしを食らったようにマーケットは下げだした。

どこかで、コツンと下げ止まって戻してくれたら、ほっと一安心できるが、、、。

ところが、このままダラダラと下げが続いたら、投資家たちはもう居ても立ってもいられなくなる。

金融マン達やメディアに踊らされて2階へ上がったのに、梯子が外されたような失望感に襲われる。

かといって、現に相場は下げてきている。 それにどう対処するかを考えなければならない。

投資家は自分のお金だ、増えると思って強気になったのに、もう8%も目減りしてきている。

いま、19日の10時12分だが、日経平均はちょうど1000円の下げで、37000円ギリギリまで下げている。

さあ、どうするか? ここが、投資家と市場関係者やメディアとの違いである。

投資家はいつも、マーケットに対し、どう自分の行動をするかだ。

証券マンなど市場関係者やメディアは、マーケットの動向を語るのが仕事である。

そして、上がっている上がっていると買いを煽ったり、下がった大変だと騒いだりするだけ。

無責任というよりも、それが彼らの商売であって、間違えても投資家と同じ価値観にはない。

その点、このように下がってくると、この長期投資家日記が主張していたように、「高いうちに売っておけ」を聞いておけば良かったとなる。

とはいえ、まだ暴落相場にまでは至っていない。 さあ、この先どうなるのか、投資家はさらに悩ましい。

機関投資家たちは? 彼らはマーケットに追随していくをもって運用としている。

だから、ずっとマーケットについていって、暴落相場では奈落の底へ落ちていく。

そんな無責任なといっても、かれらも運用成績に追われる立場上、どうしようもない。

この40年間、ずっとカネ膨れしてきた世界経済や金融マーケットの限界が、さらけ出てきているのだ。

限界? そう、ずっと人為でもって経済合理性を押しつぶしてきた、その限界である。